鳥取・島根で大雨、28万人に避難指示…雲南市に「緊急安全確保」発令
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道路が冠水して立ち往生する車(12日午前10時20分、松江市で)=阪悠樹撮影
活発化した梅雨前線の影響で、鳥取、島根両県で12日未明から大雨となった。島根県雲南市には、危険度が最も高い警戒レベル5の「緊急安全確保」が発令された。読売新聞の午前11時現在のまとめでは、両県で計8市町の約11万世帯約28万人に避難指示が出された。
気象庁によると、午前10時50分までの1時間降水量の最大値は、鳥取県境港市で観測史上最大となる80・5ミリを記録。島根県内では飯南町71・5ミリ、安来市61ミリ、松江市60ミリだった。雲南市では午前10時までの1時間に約100ミリの雨量を観測し、気象庁が記録的短時間大雨情報を出した。
松江市内では住宅の浸水や道路の冠水が発生し、道路で車が立ち往生する被害が出ている。同市によると、市北部を流れる千酌(ちくみ)川から水があふれ、浸水被害が発生しているとの情報がある。鳥取県境港市でも家屋が床下浸水した。
前線は13日朝まで停滞するとみられ、気象庁は土砂災害に警戒を呼びかけている。
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