現職と新人の一騎打ちとなった今回の知事選ですが、立候補した2人のプロフィールを紹介します。
現職の川勝平太さんは京都府出身で72歳。早稲田大学の教授、静岡文化芸術大学の学長を経て2009年の知事選で初当選しました。今回、4期目を目指して立候補しました。趣味は、花を愛でること、ベートーベンを聴くこととなっています。
一方、新人の岩井茂樹さんは名古屋市出身で53歳。2009年の参院補選では落選したものの、2010年の参院選で初当選。参議院議員を2期、国土交通省の副大臣などを務めました。趣味はスキューバダイビング、オートバイということです。
＜坪内明美記者解説＞ 第一声の内容を分析しました。
川勝さんが最も時間をかけたのはリニア問題についてです。JR東海と対話を続けてきた実績をあげて、命の水と南アルプスの自然を守る姿勢を強調しました。また、現職ということで、産業の振興やコロナ対策、医療福祉など3期12年の実績を細かくアピールしました。対立候補や政権批判も鮮明に訴えていた印象です。
岩井さんが最も時間を使ったのは、なぜ自分が出るのかといった決意表明です。また、参院議員としての経験や経済対策を重きをおいていました。現職に挑む新人として今の県政の批判をするなど県政刷新を訴えました。女性活躍も重要な政策に挙げています。
2人の第一声の様子は対照的でした。
川勝さんは応援演説は1人のみで第一声に20分以上かけました。コロナ対策で事前に多くの人を呼んでいませんでしたが、県民が足を止めて聞き入っている姿がありました。
一方、岩井さんは1200人ほどの支援者が集まり、応援演説も多く、本人の第一声は7分程度。党本部の選対委員長が駆けつけるなど、自民党の本気度も表れていました。
川勝さんは4日は公務に専念するため選挙活動はありません。現職ということで知名度はあるので、SNSやオンラインを使い情報発信する戦略です。
一方、岩井さんは4日は朝から晩まで西部の各地で演説して、まずは知名度向上に重きを置いています。また、自民党の推薦ということで、今後国会議員などを総動員して票固めを進める戦略です。
知事選は17日間の戦いで投票は6月20日です。4日からは期日前投票が始まります。
静岡放送（SBS）
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