歯科医師による接種始まる防府市で県内初
歯科医師による接種始まる/防府市で県内初 / 山口新聞 電子版 (minato-yamaguchi.co.jp)
配信より
通所・訪問系事業所の従事者の腕に注射器でワクチンを接種する歯科医師=1日午後7時ごろ、防府市中央町
歯科医師による新型コロナウイルスワクチンの接種が1日夜、県内で初めて防府市で始まった。事前に研修を受けた歯科医師2人が同市中央町のJA会館に設けられた集団接種会場で、通所・訪問系事業所の従事者の腕に接種した。
歯科医師は抜歯などで口腔(こうくう)内に注射器で麻酔をすることはあるものの、ワクチン接種と同じ筋肉注射を打つ機会はほとんどない。筋肉注射を打つのは学生時代以来という防府歯科医師会の杉山浩一郎会長(64)は「とても緊張する。接種の加速化で早く収束させ、安心して生活できるように協力したい」と話した。
歯科医師によるワクチン接種は、4月以降に市内で感染者が急増したのを踏まえて接種を加速化させようと、市と防府医師会、防府歯科医師会、防府薬剤師会が連携して取り組むことになった。市が5月30日に開いた研修会では、歯科医師28人がワクチン接種に必要な研修を受けた。薬剤師はワクチンの希釈や注射器への充填(じゅうてん)などを担う。市は希望する市民が一日も早く接種を終えることを目指す。
(大下秀幸)