大田市で全国植樹祭 天皇皇后両陛下はリモートで式典に参加
新型コロナウイルスの影響で、1年延期された全国植樹祭が大田市で開かれました。
天皇皇后両陛下も初めてリモートで式典に臨まれました。
全国植樹祭は、「木でつなごう人と森との縁の輪」をテーマに、30日午後、大田市の「三瓶山北の原」で開かれました。
新型コロナウイルスの影響で、1年延期されて開催され、天皇皇后両陛下は感染の状況を踏まえてお住まいのある東京・港区の赤坂御用地からリモートで参加されました。
現地の会場と中継映像で結ばれ、天皇陛下は「森林は、木材や水などの資源を始め快適な環境や文化を育む土壌を、人類に提供してきました。また温暖化の防止など、地球環境の保全に重要な役割を果たしています。人と森との関わりによる『緑の循環』が、島根の地から全国へ、そして未来に向けて継承されていくことを願います」とおことばを述べられました。
このあと、およそ12メートルのクロマツの前に進み、のこぎりを手に刃を入れられました。
このクロマツは、昭和46年に大田市で開かれた植樹祭で昭和天皇が苗木を植え、平成3年、天皇陛下が皇太子時代に枝打ちをされたもので、木材として利用されるということです。
続いて、天皇陛下がスギやコウヤマキの苗木を、皇后さまがヤマザクラやシャクナゲの苗木を、それぞれ植えられました。
これらの苗木は大田市に届けられ、育てられるということで、天皇陛下は、苗木について説明をした大田市の会場にいる「緑の少年団」の子どもたちに、「これからも緑を守り、育てる気持ちを大切に持ち続けていただきたいと思います」と言葉をかけられていました。
また両陛下は、退席する際、現地の会場の人たちから拍手が送られると笑顔で手を振ってこたえられていました。
天皇陛下は、植樹祭のほか国民体育大会などの行事に、毎年、出席することになっていますが、リモートで式典に臨まれたのはこれが初めてです。
【陛下 人々とふれあう機会を大切に リモートで参加】
「全国植樹祭」は、戦後の荒廃した国土の復興を目指し、昭和25年、山梨県で最初の大会が開かれました。
植樹祭に伴う天皇皇后の地方訪問は、国民体育大会や全国豊かな海づくり大会とあわせて「三大行幸啓(さんだいぎょうこうけい)」と呼ばれ、令和になってからは国民文化祭も加わっています。
しかし、新型コロナウイルスの影響で、去年はいずれも開催が見送られ、戦後初めて、恒例の行事に伴う天皇の地方訪問がすべてなくなりました。
今回、植樹祭が2年ぶりに開催されるにあたって、宮内庁が参考にしたのは昭和43年、秋田県で行われた植樹祭でした。
直前に十勝沖地震が発生し、大きな被害が出たことから、昭和天皇の訪問が取りやめられたのです。
式典で述べる予定だったおことばは、側近が現地に出向いて伝え、植えることになっていた苗木は皇居で事前に植えたものを届けました。
それから半世紀以上がたった今回の植樹祭では、中継映像を通してより臨場感のあるリモートでの参加が実現しました。
側近によりますと天皇陛下は、人々とふれあう機会を大切にされているということで、感染の影響で直接の訪問が難しい中、皇室の活動でもオンラインの活用などの模索が続けられています。
【丸山知事 “県民の皆さんのおかげ”】
島根県の丸山知事は式典のあと、報道陣の取材に対し、「オンラインという初めての中で、心のこもったご対応をいただいた両陛下に大変感謝している。他県の感染状況であれば開催そのものができなかったと思う。県民の皆さんの努力により感染が比較的少なく抑えられているおかげで、きょうの日を迎えられたと感じている」と話していました。
私のコメント : 令和3年5月30日、新型コロナウイルスの影響で、1年延期された全国植樹祭が島根県大田市で開かれました。
丸山 達也 島根県知事からは、全国植樹祭の式典のあと、報道陣の取材に対して、島根県民の皆さんの努力により感染が比較的少なく抑えられているおかげで、きょうの日を迎えられたと感じていると話されました。














