〔ロンドン外為〕円急落、109円台前半(12日)

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時事通信

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 【ロンドン時事】12日のロンドン外国為替市場の円相場は、米消費者物価指数(CPI)を受けてドル買い・円売りが進み、1ドル=109円台前半に急落した。午後4時現在は109円30~40銭と、前日午後4時(108円45~55銭)比85銭の円安・ドル高。  

 

対ユーロは、1ユーロ=132円05~15銭(前日午後4時は131円90銭~132円00銭)で、15銭の円安・ユーロ高。 

 

注目を集めていた4月の米CPIは、前月比4.2%上昇と市場予想を大きく上回る内容。これを受けて市場ではインフレ懸念が一段と強まった。米長期金利が急上昇し、ドルは円やユーロなどの主要通貨に対して独歩高となった。  

 

市場では「ドルとは対照的に、ユーロや円、スイス・フランは経済成長の見通しが弱く、インフレ率が低い状態が続くだろう」として、ドル高基調が続くとの見方が広がっている。  

 

ユーロも軟調。ユーロ圏の3月の鉱工業生産は前月比0.1%増とわずかな改善にとどまり、回復の出遅れを印象付けた。ユーロの対ドル相場は午後4時現在1ユーロ=1.2070~2080ドル(1.2155~2165ドル)。  

 

ポンドも同様。1~3月期の英GDPは前期比1.5%減とマイナス成長だったが、市場予想よりも底堅かった。1ポンド=1.4090~4100ドル(1.4140~4150ドル)。  

 

スイス・フランも売られた。1ドル=0.9085~9095フラン(0.9015~9025フラン)。