【速報中】東大で入学式 総長は陽性で療養、副学長式辞

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朝日新聞デジタル

マスクをつけて通勤する人たち=2021年4月12日午前7時54分、東京・品川駅、伊藤進之介撮影

 新型コロナウイルスの感染再拡大をどう食い止めるか。12日から東京都、京都府、沖縄県に「まん延防止等重点措置」が適用されるほか、一部の地域で高齢者へのワクチンの接種が始まります。各地の表情をタイムラインでお伝えします。 【写真】東京駅前では職場へと急ぐ人たちの姿が見られた=2021年4月12日午前8時29分、東京駅丸の内口、抜井規泰撮影 ■東大で入学式「コロナ乗り越え入学おめでとう」[10:40]  東京大の入学式が日本武道館(東京都千代田区)で開かれ、3100人が出席した。  就任したばかりの藤井輝夫総長は新型コロナウイルスの陽性が判明して療養中。代わりに相原博昭副学長が式辞を述べ、「よくぞこのコロナ禍を乗り越えて入学してくれました。ありがとう、そしておめでとう」と祝った。  昨春は両国の国技館で予定されていたが新型コロナの影響で1974年以来の中止となったので、2年ぶり。感染防止のため、家族の出席と会場への同伴は認めず、式典の様子を映像配信した。 ■丸川五輪相 五輪開催「世界の状況も見て判断」答弁[10:20]  丸川珠代五輪相は12日午前の衆院決算行政監視委員会で、東京五輪・パラリンピックの開催について、「我が国の状況だけではなく、世界の状況を見て判断しなければならない。常に状況の変化を把握しながら、最高の環境を用意できるよう、観客の状況についても予断を持たず、対応していくことが必要だ」と述べた。  立憲民主党の山内康一氏への答弁。山内氏は、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて「どういった状況になると開催が危うくなるという基準も検討しているのか」と政府の方針を尋ねた。  丸川氏は大会を開催する場合の医療従事者の確保についても問われたが、「特に1日で一番たくさん競技がある時、全国32会場で医者100人、看護師100人程度がコロナ感染症の対応にあたる。地域の医療体制に影響を与えないためにどうするかを引き続き協議していく」と説明した。 ■長野・北相木村で高齢者接種始まる コロナワクチン[10:30]  人口約700人の長野県北相木村で高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種が始まった。村内唯一の医療機関、北相木村診療所には65歳以上の村民らが訪れた。  最初に受けたのは、家族の車でやって来た村内最高齢の高見沢袈裟久(けさく)さん(100)で、「ふつうの注射と変わらず、気分を楽に受けられました。感謝です」と話した。  村は高齢化率が約4割で、ワクチン接種の対象となる高齢者は約270人。4月中に国から配られるワクチンが少量のため、長野県内では事前に先行接種でノウハウを確かめるモデル市町村を県が募集した。選ばれた北相木村は県内で最も早く、先週にワクチンが配られていた。 ■菅首相、大阪の状況「今の方が厳しい」[10:00]  菅義偉首相は12日午前の衆院決算行政監視委員会で、緊急事態宣言に準じた「まん延防止等重点措置」を適用している大阪府の現状について、1月の緊急事態宣言と比べて「状況は今の方が厳しくなっている」との見方を示した。  立憲民主党の尾辻かな子氏の質問に対する答弁。首相は今月5日から大阪府で始まった午後8時までの飲食店への時短要請を「午後9時までの時短と効果が大きく違う」と強調。医療体制が逼迫(ひっぱく)する大阪府に早期に緊急事態宣言を適用すべきだと訴えた尾辻氏に対し、「大阪府でも状況を見守りたいと言っていますから。やはり地元と連携しながら、対策を講じていかないとなかなか効果はあがらない」と述べ、当面は感染拡大の推移などを見守る考えを示した。  また、今週予定する自らの米国訪問期間中、新型コロナウイルス感染症対策本部の本部長代理も務める加藤勝信官房長官が対応するとも説明。「海外に行っても電話なりあるので、危機管理上、問題ない」と答弁した。  一方、首相は答弁中、「まん延防止等重点措置」を「重点施策」と表現したり、言葉を詰まらせて発音できなかったりする場面も。尾辻氏は「総理がこの言葉を明確に言えない。総理の危機感はどうなっているのか」と指摘した。 ■岡山の施設入所者「これで安心」 ワクチン接種[10:00]  岡山県では岡山市、倉敷市の高齢者施設の入所者からワクチン接種が始まった。  岡山市では、岡山済生会外来センター病院(岡山市北区)と連携する有料老人ホーム「なごみ苑」の入所者や職員計36人に対し、同病院から派遣された医師らが接種した。会場はホームと隣接する建物で、スタッフが杖や手押し車を携えた高齢者の手を引きながら、接種が進められた。  接種を終えた入所者の弘中余糸子さん(84)は「思ったよりも早く打ててよかった。いつコロナに感染するのかと不安だったが、これで安心した」と穏やかに話した。「早く収束して、電話やメールではなく家族に直接会いたい。行きたい場所にも行きたい」と願った。 ■菅首相「感染の波、想像超える」衆院決算行政委で答弁[09:10]  菅義偉首相は衆院決算行政監視委員会に出席し、新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、緊急事態宣言に準じた「まん延防止等重点措置」を東京都などに追加適用したことについて、「世界規模の感染の波は私たちが想像したものを超えて厳しい。感染の再拡大を防ぐためには国民の皆さんに引き続き緊張感を持って対応していただくことが極めて重要だ」と述べ、理解を求めた。  首相は「飲食店には各府県の判断により、引き続き営業短縮の協力をいただくとともに、席と席との間隔や店内の換気に関してガイドラインの順守をぜひお願いしたい」と答弁。その上で国民に対し、「4月、5月は歓迎会や研修、大型連休と行事の多い時だ。大人数の会食について控えていただくなど感染拡大の防止にご協力いただきたい」と呼びかけた。 ■八王子市役所で高齢者向けのコロナワクチン接種の受付開始[09:05]  東京都八王子市の市役所で、高齢者向けの新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。1950回分が市保健所に届けられており、予約できた市民が12日から23日までに1回目の接種を受ける。  初日は市役所1階ロビーが接種会場になった。届け出などの一般市民でにぎわうため、感染拡大を防ぐ高さ約2メートルの仕切り板で隔たれている。接種に訪れた市民は受け付けを済ませ、順番に接種スペースに入った。問診後、肩に近い腕に注射を打たれ、待機スペースに移動して15分ほど安静に過ごした。  初日は午後5時ごろまでに250人に接種される予定だ。市内の介護老人保健施設「ゆうむ」でも12日に入居者5人に接種する。  今回、八王子市で対象となるのは今年度で65歳以上になる市民約16万人。5日にインターネットや電話による予約が始まったが、殺到し、通じない状態が続き混乱した。 ■品川駅港南口「人の多さ、変わった印象ない」[09:00]  JR品川駅(東京都港区)では、中央改札から港南口に向け、マスク姿の通勤客の波が途切れず続いていた。会社員の30代男性は「電車の中は比較的すいている印象があったが、駅の様子は変わらない」。  東京都の小池百合子知事はテレワークの徹底を呼びかけている。男性の勤務先もテレワークを推奨しているが、この日は取引先企業に出向く必要があり出勤した。「いつもテレワークできるわけじゃない。どんな仕事の人もそうなのでは」  まん延防止等重点措置はどれほど効果があるか。男性は「緊急事態宣言でも下げ切れなかったのに、重点措置で感染者が減るだろうか。近所で遅くまで営業する飲食店も増えており、心配だ」と語った。  改札で知人と待ち合わせをしていた70代女性は「少ない人数なら問題ないと思って、出かけることにした。ホームや駅構内は混んでいたけど、電車は思ったよりすいていて、渋谷から座って来られました」と話した。 ■東京駅 PCR検査受け名古屋へ[08:35]  東京駅八重洲口。東京都内のビル管理会社の男性役員(45)は、ビジネスバッグと小型のスーツケースを手に、東海道新幹線の改札へと向かった。前日にPCR検査を受けて陰性を確認したという。「自分が東京から行くことで、出張先の人たちに不安な思いはさせられない」  普段はズームなどのオンライン会議で業務上の指示を伝えているが、名古屋に配属した新入社員への訓示もあり、出張を決めたという。検査は1回で1万5千円かかるが、出張のたびに欠かさず受けてきた。今回は対面する新入社員の側にも検査を受けてもらったという。「東京にウイルスを持ち帰るわけにもいきませんから」

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