島根県松江市島根町の大火、避難所に善意続々 支援物資や炊き出し
4/4(日) 9:56配信 中国新聞デジタル 配信より

避難者(左)アワビご飯を避難者に手渡す槙原さん

島根県松江市島根町加賀の大規模火災で、住民たちの避難所となっている島根公民館に、地元や県内外から食料や水、衣類、マスクなど支援物資が続々と届けられている。

「今こそ助け合うとき」。

3日までの2日間で約20の企業や団体が寄付を申し出た。

【写真】松江市島根町加賀の15棟以上が燃えた現場

まつえ北商工会青年部のメンバーは3日、同町で予定していた「さくら祭り」のため用意していた「アワビご飯」を70人分届けた。

消防団員でもある槙原一成さん(42)は「せめておいしいもので元気づけられれば」と避難者を気遣った。

同町でコミュニティーバスを運行するはつみ交通(八束町)は2日、約80人分の飲料水やカップ麺を運んだ。

赤松祐樹社長は「今後も必要な物資があれば避難所に届ける。島根町への恩返し」。

近隣の新津地区でも有志15人が炊き出しをして、職員にも配った。

公民館には最大で54人が身を寄せたが、親戚宅などに移り、2日夜には6世帯12人が残った。

主婦の石橋恵登美さん(78)は、自宅の延焼は免れたが、水道や電気などライフラインが復旧せず、帰宅のめどが立たない。

「皆さんの支えがあって不便はない。地域のつながりを感じている」と話した。

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最終更新:4/4(日) 9:56 中国新聞デジタル