大臣室でも現金受領か 在任中に500万円―吉川元農水相、鶏卵業者から
2020年12月04日07時05分
元農林水産相で自民党所属の吉川貴盛衆院議員(70)=北海道2区=が大手鶏卵生産会社前代表から現金を供与された疑惑で、吉川氏が大臣室でも現金を受領していたとみられることが3日、関係者への取材で分かった。
農水相在任中に受け取った現金は計500万円だったことも判明。前代表は東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、現金提供を認めているもようだ。特捜部は、現金の趣旨などについて解明を進めている。
鶏卵生産会社は「アキタフーズ」(広島県福山市)。
関係者によると、同社前代表は吉川氏が農水相だった2018年10月~19年9月、同氏に計3回現金を提供し、大臣室で渡したこともあったという。
吉川氏関連の政治団体の政治資金収支報告書には、こうした現金の記載はなかった。
前代表は日本養鶏協会幹部として、家畜のストレスを減らす飼育方法「アニマルウェルフェア(AW)」の国際基準が日本の養鶏業者の負担にならないよう求める活動を展開。
18年11月には協会の他の幹部と共に大臣室を訪れ、吉川氏に要望書を提出したこともあった。
アキタフーズは、衆院議員の元法相、河井克行被告(57)と妻の案里被告(47)の公選法違反事件の関係先として、今年7月に検察当局から家宅捜索を受けた。
私のコメント : 令和2年12月5日、 元農林水産相 吉川貴盛衆院議員(70)=北海道2区=が大手鶏卵生産会社前代表から現金を供与された疑惑で、吉川氏が大臣室でも現金を受領していたとみられることが令和2年12月3日、関係者への取材で分かった。
鶏卵生産会社は「アキタフーズ」(広島県福山市)。アキタフーズは、衆院議員 元法相、河井克行被告(57)と妻の案里被告(47)の公選法違反事件の関係先として、今年7月に検察当局から家宅捜索を受けた。
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吉川元農水相に500万円か 鶏卵業者、在任中に3回、
2020年12月02日 16:15、朝日新聞 配信より
鶏卵生産・販売大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の前代表(87)が自民党衆院議員の吉川貴盛・元農林水産相(70)=北海道2区=に対し、大臣在任中の2018〜19年に3回にわたって現金計500万円を提供した疑いがあることが、複数のアキタ社関係者らへの取材でわかった。
同社をめぐっては検察当局が7月に家宅捜索していた。
吉川氏関連の政治団体の政治資金収支報告書には、アキタ社や前代表個人から計500万円の寄付は掲載されていない。吉川氏は11日、朝日新聞の取材に、前代表と面識があることは認めたが、現金授受は「あるわけない」「何を言われているのかさっぱり分からない」と否定した。
吉川氏は18年10月〜19年9月、安倍政権で農水相を務めた。関係者によると、アキタ社前代表は18年11月に200万円、19年3月に200万円、同年8月に100万円の計500万円の現金を吉川氏に渡した疑いがある。面会時には「業界のために動いてほしい」などと話したという。
鶏卵業界をめぐっては近年、家畜のストレスを減らす飼育方法「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の観点から日本のケージ飼育に否定的な国際機関への対応のほか、卵の価格が下がった場合に国が補助金を出す事業の充実が課題だった。前代表は、業界団体の幹部として農水分野に影響を持つ「農水族」の国会議員らに要望を繰り返していた。
吉川氏は1996年に衆院議員に初当選し、6期目。現在は自民党の選挙対策委員長代行で、二階派の事務総長を努める。
東京地検特捜部は6月、19年の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で衆院議員・河井克行被告(57)と妻の参院議員・案里被告(47)を逮捕。関連先として7月、アキタ社は家宅捜索された。
アキタ社は1927年創業。前代表は66年に代表取締役になり、捜索などを受けて今年8月に辞任した。
アキタ社は1日、取材に「お答えできない」と話した。









