<退位>「上皇陛下」で一致「一般に定着」 有識者会議
安倍晋三首相の私的諮問機関「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」(座長・今井敬経団連名誉会長)は6日、第12回会合を首相官邸で開いた。天皇陛下の退位後について、称号は「上皇」、敬称は「陛下」とすることなどで大筋一致した。21日に最終提言を首相に提出する。
会合後に記者会見した座長代理の御厨貴東京大名誉教授によると、「上皇が一般に定着している」との意見が出た。皇太后の敬称が「陛下」であることとの整合性から、退位した天皇も「陛下」がふさわしいとの意見が出た。
退位した天皇の葬儀は天皇と同様に「大喪の礼」がふさわしいとした。再即位や摂政就任は、「公務継続が困難として退位する趣旨を踏まえる必要がある」と否定的な見解が出た。墓所も、天皇と同様に「陵」とする。
陛下の退位後、皇位継承順位1位となる秋篠宮さまについては「皇太子」などの称号は使わず、秋篠宮の呼称を残す。委員からは「皇太子とすると秋篠宮家が存続しなくなる可能性がある」との指摘があった。
陛下退位後の皇后さまの称号については、「皇太后」は「逝去した天皇のきさきという意味合いと受け止められる」との意見が出た。このため「上皇后」とする案が出ている。【野口武則】
会合後に記者会見した座長代理の御厨貴東京大名誉教授によると、「上皇が一般に定着している」との意見が出た。皇太后の敬称が「陛下」であることとの整合性から、退位した天皇も「陛下」がふさわしいとの意見が出た。
退位した天皇の葬儀は天皇と同様に「大喪の礼」がふさわしいとした。再即位や摂政就任は、「公務継続が困難として退位する趣旨を踏まえる必要がある」と否定的な見解が出た。墓所も、天皇と同様に「陵」とする。
陛下の退位後、皇位継承順位1位となる秋篠宮さまについては「皇太子」などの称号は使わず、秋篠宮の呼称を残す。委員からは「皇太子とすると秋篠宮家が存続しなくなる可能性がある」との指摘があった。
陛下退位後の皇后さまの称号については、「皇太后」は「逝去した天皇のきさきという意味合いと受け止められる」との意見が出た。このため「上皇后」とする案が出ている。【野口武則】
・・・ 2017年4月6日 、毎日新聞社 20時37分 (2017年4月6日 23時27分 更新) 配信より