【朴槿恵氏逮捕状審査】 前例なき前大統領の逮捕状審査はどう行われたか
【ソウル=名村隆寛】 韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領がソウル中央地裁に出廷し受けた逮捕状発付の審査は、1997年に導入された。95年に逮捕された盧泰愚(ノ・テウ)、全斗煥(チョン・ドゥファン)両元大統領は受けておらず、前例はない。大統領経験者では朴氏が初めてだ。
地裁の法廷での審査は非公開で行われ、30日午前10時半ごろの開始から24時間以内に判断を下さねばならない。審査に当たったのは43歳の令状専門担当判事。韓国メディアによれば、弁護人と、朴氏の聴取を担当したソウル中央地検の検事が向かい合う中、朴氏は被告人席に座ったという。
検察は審査のために、12万ページに及ぶ膨大な記録資料を220冊に分けて地裁に提出していた。27日の逮捕状請求からわずか3日の短期間で地裁は資料を精査せねばならなかった。
審査では、検察側が令状の要旨や身柄拘束での強制捜査の必要性の理由などを説明。判事は朴氏側に疑問点を審問し、反論を聞くという手順で行われた。朴氏側は容疑を否認し、無実を主張し続けたという。
一方、対象が前職大統領という前例なき審査のため、通常は検察に寄り捜査官と裁判所に向かうはずが、警護上の理由で朴氏はソウル市内の自宅からの直接出廷が認められた。
韓国メディアによれば、朴氏側は報道機関の取材を避けるために地裁の地下からのエレベーター利用を要請したという。しかし、地裁が認めず、朴氏は一般用の外部出入り口から庁舎に入った。
・・・2017.3.30、産経新聞 19:43更新 配信より
私のコメント : 韓国の朴槿恵 前大統領に対して、その前例なき前大統領の逮捕状審査はどう行われたか、地裁の法廷での審査は非公開で行われ、30日午前10時半ごろの開始から24時間以内に判断を下さねばならない。審査に当たったのは43歳の令状専門担当判事。