原子力規制委員会の田中俊一委員長は25日、自民党の原子力規制に関するプロジェクトチーム(PT)の座長を務める塩崎恭久・元官房長官と会談した。田中委員長はこれまで、原発の再稼働などを巡り政治からの独立を保つため、国会議員との個別会談を原則避けてきただけに異例の対応となった。今後、規制委が掲げる独立性が問われる恐れがある。
PTは6日、会談を避けるのは独立ではなく孤立であり、意思決定方法の見直しを求めるとした提言を菅義偉官房長官に提出、田中委員長との会談を求めた。事務局の原子力規制庁は会談の理由について、「自民党側からの強い要請を受けた。提言の中身を知る必要がある」としている。
会談は報道陣に公開され、塩崎氏は「(政治家や電力会社幹部を含めて)あらゆる関係者と対話し、そのうえで独自の(政策)判断をしてほしい」と要請した。田中委員長は「たくさんの意見を聞くのに異存はないが、時間がかかる。努力しているが、足らない面もある」と述べた。その上で、25日の規制委定例会で、原発の安全性向上に向け電力会社幹部の意識を聞く方針を表明したことを説明した。
一方、人材の確保と育成の必要性で意見は一致し、田中委員長は「助力をお願いしたい」と語った。【岡田英】
PTは6日、会談を避けるのは独立ではなく孤立であり、意思決定方法の見直しを求めるとした提言を菅義偉官房長官に提出、田中委員長との会談を求めた。事務局の原子力規制庁は会談の理由について、「自民党側からの強い要請を受けた。提言の中身を知る必要がある」としている。
会談は報道陣に公開され、塩崎氏は「(政治家や電力会社幹部を含めて)あらゆる関係者と対話し、そのうえで独自の(政策)判断をしてほしい」と要請した。田中委員長は「たくさんの意見を聞くのに異存はないが、時間がかかる。努力しているが、足らない面もある」と述べた。その上で、25日の規制委定例会で、原発の安全性向上に向け電力会社幹部の意識を聞く方針を表明したことを説明した。
一方、人材の確保と育成の必要性で意見は一致し、田中委員長は「助力をお願いしたい」と語った。【岡田英】
・・・ 平成25年12月25日(水)、毎日新聞 21時52分配信より
私のコメント : 塩崎恭久・元官房長官は、原子力規制委員会の田中俊一委員長に対しても、「(政治家や電力会社幹部を含めて)あらゆる関係者と対話し、そのうえで独自の(政策)判断をしてほしい」と要請された。