諏訪地域災害時医療対策委員会と、5月に発足した諏訪地方のアマチュア無線愛好者有志による災害時医療通信支援協力会は「防災の日」の1日、茅野、富士見両市町の総合防災訓練に参加した。自治体の訓練での活動は初めて。被災現場の救護所と地元の基幹病院とを簡易デジタル無線でつなぎ、情報の伝達や負傷者搬送の連携を確認した。

 同委員会は、6市町村の医師会と6基幹病院の救急医師で構成。災害時対応の一つとして、3年前からデジタル無線を使った通信・連絡手段の確保、体制づくりを進めてきた。協力会は岡谷、下諏訪、諏訪、茅野の4クラブの30人。災害時、同委員会の要請で出動し、各地の救護所と基幹病院との橋渡しをする。

 茅野市の訓練には下諏訪町在住の会員4人、富士見町の訓練には諏訪市、原村在住の会員5人が、自前の無線機器を持ち寄り、参加した。

 このうち富士見町では、町として初の、被災地救護所の開設訓練を富士見小学校校庭で実施。町内の開業医3人と町保健師がトリアージや応急手当をし、協力会のメンバーは富士見高原病院との間で負傷者の状態、医師の指示を伝え合った。

 同委員会の緊急通信担当で、協力会との連携づくりを進めてきた富士見高原病院の後藤敏医師は、「想定した以上に円滑に連携できた」とし、同町の五味清英文化ケ丘医院長も、「無線通信のおかげでスピーディーに病院での治療につなげられた」と評価していた。  ・・・ 平成25年9月2日(月)、長野日報社 :2013-9-2 6:00 配信より
 
 
私のコメント :  長野県 諏訪地域災害時医療対策委員会の各取り組みも、各地域の医療従事者には、参考となると推察する。