【モスクワ大前仁】日露両政府は19日、モスクワのロシア外務省別館で外務次官級協議を開き、今後の北方領土交渉の進め方などについて話し合った。4月の首脳会談で交渉を本格的に再開させることで合意しており、具体的な交渉の第1段階となった。協議では9月上旬にロシア・サンクトペテルブルクで開く主要20カ国・地域(G20)首脳会議の際、日露首脳会談を開くことで合意。今秋に予定するラブロフ露外相の訪日時期や、北朝鮮問題を含む国際情勢でも意見を交換した。日本の杉山晋輔外務審議官とロシアのモルグロフ外務次官が出席し、約4時間半にわたり協議。冒頭でモルグロフ次官が「平和条約問題の出発点、形式、進め方の議論に着手する」と述べ、杉山審議官も「スピード感を持ち、両首脳から与えられたミッションに当たる」と応じた。日本外交筋は協議終了後「今後の対話をハイテンポで行うため、しっかりした話し合いができた」と評価する一方で、「領土問題で隔たりがある」との認識を表明。次回の協議日程は決まっていないという。領土交渉を巡っては、日本側が国後、択捉、歯舞、色丹の4島の帰属確認の原則を求める一方で、ロシア側は「日ソ共同宣言」(1956年)に明記された歯舞、色丹の「2島返還」を基本として決着を狙うなど、進展の見通しは不透明な状況だ。 ・・・ 平成25年8月19日(月)、毎日新聞 21時36分配信より
 
私のコメント :  「日ソ共同宣言」(1956年)に明記された歯舞、色丹の「2島返還」についても、島根県竹島問題と密接に関係している。