台風17号による風雨は、30日午前から強まり、夜まで県内各地に大雨、強風による被害をもたらした。けが人が出たのをはじめ、交通にも大きな影響が出た。県災害対策本部のまとめによると、強風で転倒するなどし、伊勢市で2人、津市で1人の計3人が軽いけがをした。河川の水位上昇に伴い、亀山市で井田川町などの770世帯・2080人、紀宝町でも高岡地区の14世帯・26人に避難指示が出された。避難勧告は四日市、津、鈴鹿、伊賀市、南伊勢町の5市町で計6087世帯・1万3705人を対象に発令された。交通機関にも影響が出た。津エアポートラインや鳥羽市の離島を結ぶ市営定期船が終日欠航したのをはじめ、伊勢鉄道も津-四日市間が30日午後3時から運休となった。高速道路や自動車専用道では、東名阪自動車道伊勢関インターチェンジ(IC)-鈴鹿IC間と、新名神高速道路の全線、伊勢湾岸道の三重川越IC-飛島IC間、名阪国道の関IC-伊賀IC間が雨や強風のため通行止めになった。このほか、県管理国道や県道の計25カ所でも通行止め。国土交通省三重河川国道事務所によると、亀山市と滋賀県甲賀市間の国道1号・鈴鹿峠も雨量が規制基準を超えたため同日夕から通行止めにした。中部電力三重支店などによると30日午後7時現在、津、伊勢、尾鷲、伊賀市、明和町などの13市町で最大計1万7210世帯が停電した。【田中功一】
◇記録的な大雨
県内は30日朝から風雨が強まり、各地で記録的な大雨となった。各地の1時間雨量の最大値は、午後7時現在で、亀山市で79ミリを観測したのをはじめ、四日市市76ミリ▽津市笠取山71ミリ▽大台町宮川68ミリ▽桑名市67・5ミリ津市白山61ミリ▽伊賀市上野51ミリ▽名張市で47・5ミリ--など。津市笠取山と名張市では9月の観測史上最大となった。降り始め(29日午後6時)から30日午後7時までの総雨量は大台町宮川で267ミリを観測したのが最大で、亀山市231・5ミリ▽四日市市223ミリ▽津市笠取山222・5ミリ--となった。【大野友嘉子】
◇イベントも中止
30、1日に予定されていた各種イベントも中止や延期になった。県と県教委は、30日に桑名市で予定されていた鈴木英敬知事と桑名・いなべ地域の首長による「県と市町の地域づくり連携・協働協議会」トップ会議をはじめ、津市の新県立博物館建設現場見学会、伊賀市での防災講演会、熊野市での世界遺産セミナーなどの延期・中止を決めた。県共同募金会が1日朝予定していた津駅前での街頭募金活動も中止に。県議会は1日午前に予定していた常任委員会の開始時刻を午後1時からに変更した。【田中功一】 〔三重版〕
10月1日朝刊 ・・・ 平成24年10月1日(月)、毎日新聞 11時2分配信より
私のコメント : これから到来する各台風 等による三重県 風雨被害に対しても、三重県に御座されている伊勢神宮のご安泰、山口県山口市より、お祈り申し上げている。