【ロンドン=中沢謙介】銀行の不良債権問題に苦しむスペイン政府は25日、ユーロ圏に対し、金融支援を正式要請した。財政・金融危機に陥ってユーロ圏や欧州連合(EU)に支援要請した国はギリシャ、アイルランド、ポルトガルに次いで4か国目となった。ユーロ圏は支援要請を受けて、欧州中央銀行(ECB)などとスペインの銀行問題を精査し、7月9日のユーロ圏財務相会合で支援額などを決める。ユーロ圏は6月9日、最大1000億ユーロ(10兆円)を支援する方針を決めている。スペイン政府は先週、金融機関の資本不足が最大620億ユーロ(6兆2000億円)に上るとの見通しを発表した。ユーロ圏は支援目的を銀行の資本増強に限定し、支援の条件としてスペインに銀行再編など金融部門の構造改革を求める。財政資金を含めて支援を仰いだギリシャなど過去3か国とは異なり、スペインは新たな緊縮策の実施は求められず、今後も国債を発行し、市場から財政資金を調達する。 ・・・ 平成24年6月25日(月) 読売新聞 19時13分配信 より
 
私のコメント :  ユーロ圏はその支援目的をスペインにおける銀行の資本増強に限定する一方で、スペインは新たな緊縮策の実施は求めず、今後もスペイン国債を発行し、市場から財政資金を調達する方針、ユーロ圏における各国債の価格、債券相場の情勢は緊迫してくると予想する。