マツダが来年6月に開催される自動車耐久レースの最高峰「ルマン24時間」に復帰することがわかった。低燃費が売りのディーゼルエンジン「スカイアクティブ―D」をルマン用に開発し、参加チームに供給する。日本車として唯一総合優勝した実績があり、21年ぶりの復活で新技術をアピールする。 16日深夜(日本時間)に予定されている今年のフランス・ルマンでの決勝前に発表する。 マツダがエンジンを供給するのは、「LMP2」と呼ばれるクラスに参加するレーシングチーム。大手自動車メーカーが中心の「LMP1」ではなく、既存の部品を使って独自に車を組み立てるチームが対象だ。欧州でのディーゼル人気を背景に、来年からはこのクラスでもディーゼルエンジンが使えることになり、すでに複数のチームと交渉を進めている。 1991年に独自のロータリーエンジンで総合優勝したマツダだが、業績の低迷を理由に92年を最後にルマンへの参加を見送っている。足元でも2012年3月期まで4期連続で赤字となり、経営が苦しい中、なぜ、再挑戦するのか。 マツダ関係者は「社運をかけて開発したスカイアクティブ―DのPRが目的」と説明する。スカイアクティブ―Dは、低燃費で力強く、排ガスの有害物を大幅に減らしたのが特徴。各社が環境技術でしのぎを削る中、マツダが起死回生の期待をかけるエンジンだ。チームとして参加するのではなく、部品の供給にとどめることで、参加コストも抑えられるという。 今年2月に、このエンジンをラインナップに加えた小型スポーツ用多目的車(SUV)「CX―5」を日本国内で発売したところ、受注数は年間販売計画の1.7倍(5月末)に達した。知名度を高めることで、人気に拍車をかけたい考えだ。(田村隆昭、山村哲史) ・・・ 平成24年6月16日(土)、朝日新聞 19時12分配信より
私のコメント : 自動車耐久レースの最高峰「ルマン24時間」にマツダが復帰の件、欧州では、ディーゼル人気の背景もあることを各関係者は、知ってもらいたい。