馬英九総統が日本の衛藤征士郎・衆議院副議長と会見
日本の衛藤征士郎・衆議院副議長は5月5日午前に馬英九総統を表敬訪問し、台湾各界からの東日本大震災への大きな支援に感謝の意を示した。馬総統は、台日間の強い絆を改めて強調し、政府と国民を代表して慰問の意を伝え、被災地の一日も早い復興を祈念した。 馬総統は「私は台北市長を務めていた2005年8月に衛藤副議長とお会いし、2007年に総統選挙候補者として訪日した際に再びお会いした。今回もう一度旧友にお会いできて嬉しい」と述べ、日本の国会会期中の多忙な中での衛藤副議長の訪問、並びにこのほど日本の衆議院で「海外美術品等公開促進法」が成立したことに感謝の意を示し、双方の努力を通じて台湾の故宮博物院の文物が日本で近いうちに展示できるよう期待を示した。 東日本大震災に関して、馬総統は「台湾の国民は日本で発生した大地震と原発事故の被害に対し、皆が驚きと悲しみを感じている。私は(震災発生後)ただちに駐日代表に日本の菅直人首相へお見舞いの意を伝達するよう指示し、同時に政府は1億元(約2.8億円)の義援金を送ることを発表した。私は妻とともに民間のチャリティー募金活動にも参加し、これまでに57億元(約160億円)近い義援金が寄せられている。これは台湾の対外支援義援金の過去最高記録となった」と述べたほか、先月に王金平・立法院長を団長とする「東日本震災台湾慰問訪日団」が東京へ赴き、台湾の政府と国民を代表して日本の各県にお見舞いの意を伝達するとともに、北海道地区の渡航警戒レベルを「灰色」(注意)に引き下げたことを表明し、日本の観光業の復興に寄与できるよう望んでいると伝えたことを説明した。馬総統は「わが国で九二一大地震および八八水害が発生したとき、いずれも日本はただちに支援の手を差し伸べてくれた。そこで今回日本で震災が発生すると、台湾では各地で自発的に次々と義援金を呼びかける活動が始められた」と述べ、「われわれの義援金の金額は日本の災害復興にはとるに足らないかもしれないが、わが国民の心からの気持ちである」と強調した。このほか馬総統は対日関係に関して、「近年、台日関係は顕著な進展がみられた。『青年ワーキングホリデー協定』の締結、駐日代表処札幌分処の開設、台北松山―東京羽田空港を結ぶ便の正式就航、覚書の調印等各領域の交流を進めたのは、いずれも私が提唱した『台日特別パートナーシップ』を具体的に実践するものであり、日本の菅首相が感謝状で述べられた『絆』を証明するものである」と述べた。 最後に馬総統は、日本統治時代に嘉南水利事業に貢献した日本人の八田與一技師を記念するため、今週末に台南の烏山頭ダムに「八田與一紀念公園」が正式に開園することに言及し、「これは両国民の友情の象徴であり、両国の歴史・文化の深い関係を記録するものでもある」と強調し、記念式典および関連イベントに出席することを明らかにした。 【総統府 2011年5月5日】 ・・・平成23年5月5日 台北駐日経済文化代表処 配信 記事より
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