福島第1原発事故で、東京電力は2日、1~3号機タービン建屋地下にある放射性物質で汚染された水の排出準備作業を続けた。また、原子炉の応急冷却措置を万全にするため、真水を注入している仮設ポンプの電源をディーゼル発電機から外部電源に切り替える作業を進めた。
原子炉や使用済み核燃料プールの冷却用真水を積んだ米軍のはしけ船は、2隻目が同日午前、専用港に到着した。東電によると、1号機の原子炉では1日夕から圧力容器の温度や圧力が小幅上昇したため、注水量を毎時7トンに若干減らした。2、3号機も小康状態にあり、注水量は9トンと7トン。注水量が多いと原子炉から漏れる汚染水が増える恐れがあり、微調整が続いている。
経済産業省原子力安全・保安院によると、圧力容器を覆う格納容器内に水素が蓄積し、再び爆発する事態を防ぐため、窒素を封入する準備も進んでいる。
タービン建屋地下の汚染水対策では、排出先の復水器を空にする作業に近く着手できる見通し。放射能濃度が高い2号機地下のほか、1~3号機から海岸方向に延びる配管トンネルの立て坑には、水位監視カメラの設置作業が行われた。 ・・・ 平成23年4月2日(土)、時事通信 配信より
私のコメント: 排水、応急冷却作業にあたる日米関係者の安全を祈る。