時の総理大臣 岸 信介内閣(外務大臣 藤山愛一郎)において、ジュネーブ赤十字国際委員会 於ける、北朝鮮赤十字代表と会談し、妥結内容「一、北鮮帰還は個人の自由意志によることが基本的条件である。一、登録機構は日赤の系統で組織、運営するが、組織及び運営が人道的原則にかなった公平かつ公正なものであることを保障するために赤十字国際委員会が必要かつ適当と考える措置をいつでもとれることができ、日赤はそれに従う。一、いわゆる苦情処理は文書等には現さないが、それは当然、登録機構の運営の一環として行われるものである。一、いわゆる苦情は本来本人の自由意志表明に関するもので、それについて親子、配偶者等の間に意見の不一致などの対立はあるかもしれないが、最終的には本人自身の意志に関する重要問題であるから、いわゆる苦情申立人は本人に限ることにする。」日本では、岸 信介内閣(外務大臣 藤山愛一郎)において、人道と基本的人権の尊重という立場から北朝鮮帰還について申請が可能となった。