【車内紹介】近鉄特急ひのとり 車内サービス・車窓紹介 くつろぎのアップグレード | 旅行趣味者の紀行ぶろぐ

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  近鉄特急のフラッグシップ ひのとり

大阪難波にて 名古屋行 特急ひのとり

 

2020年春より運行を開始した、近鉄特急の新たなフラッグシップ、ひのとり。

主に大阪難波-近鉄名古屋間の名阪特急として、同区間を2時間余りで結んでいます。

所要時間の短さでは新幹線に及びませんが、リーズナブルな価格と「くつろぎのアップグレード」をコンセプトとした、広くゆったりとした快適な移動空間を提供することで新幹線に対抗しています。

2020年にグッドデザイン賞を受賞、2021年には鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞しました。

 

ひのとりの停車駅

 

大阪難波、近鉄名古屋を毎時0分に発車する名阪甲特急(停車駅の少ない速達特急)はすべてひのとりで運転されます(毎時30分発の名阪乙特急はすべてアーバンライナーで運転されています)。

 

  ひのとりの外観

 近鉄名古屋にて 

ブルーリボン賞受賞記念のラッピング車両

 

流線型の美しいフォルムに、艶感のあるメタリックレッドの車体が、飛翔する火の鳥の姿を思い起こさせるとともに、ハイグレードな印象をもたらします。

ひのとりには6両編成が8編成、8両編成が3編成あり、編成の前後先頭車がハイデッカー構造のプレミアム車両、中間車がレギュラー車両となっています。

 

側面 

 

窓は紫外線・赤外線カットの大型ガラスで、眺望に優れています。

前面は一枚の大型窓で、プレミアム車両の前のほうの席に座ると前面展望が楽しめます。

連結器は格納されており、流線型のフォルムを崩さないようにされています。

 

発車待ちのひのとり 大阪難波にて

 

ドアは近鉄特急には珍しく引き戸が用いられています。

 

フルカラーLEDの行先表示幕

 

  ひのとりの車内

❖プレミアム車両

プレミアム車両 車内

 

プレミアム車両の車内です。暖色系の車内照明に木目調の化粧板、赤いカーペットが高級感を演出し、落ち着いた雰囲気をつくり出しています。車内は驚くほど静音性が高く快適な空間です。

座席は2+1列の配置、1車両21席。座席間隔は新幹線のグランクラスや国内線旅客機のファーストクラスと同等という贅沢ぶりです。座席に深く座れば、足を伸ばしてもなかなか前の席に届きません。

 

プレミアムシート

 

ひのとりの座席はプレミアムシート、レギュラーシートともにバックシェルが採用されており、後ろの人に気を遣わず、リクライニングをすることができます。

またリクライニングのほか、レッグレストも上下することができます。

リクライニングなどは電動で、アームレストについているリモコンで操作できます。

 

手元にある座席備え付けのリモコンで操作

 

座席ヒーター、読書灯などの装備もあります。

窓の電動カーテンは壁のボタンで操作できます。空調も壁にあります(レギュラー車両では荷物棚の近く)。

 

ふわふわのヘッドレスト

 

ヘッドレストは高さ調節のほか、頭を包み込むようにお好みで手動調節することも可能。

 

大型の折り畳みテーブル

 

リモコンのある側のアームレストには大型の折り畳みテーブルが収納されています。

駅弁のほか、ノートパソコンなどを置くのにも十分な広さです。

 

カクテルテーブルとドリンクホルダー

 

反対側のセンターアームレストには小型のカクテルテーブルがあり、それを引き出すと、中にはドリンクホルダーがあります。後述のカフェスポットで購入したコーヒーはここに置けます。

その他プレミアムシート、レギュラーシートともに全席にコンセントが設置されているほか、フリーWiFiも利用可能です。

 

案内表示装置

 

前面には案内表示の液晶ディスプレイがあります。行先、到着駅の案内、運行情報のほか、ニュースや天気予報、前面展望のカメラ映像などが映されます。

 

迫力ある前面展望(最前の2列席の窓側から)

 

最前列の席は迫力ある前面展望を楽しむことができます。

最前の2列席の通路側の席が一番正面の視界が開けた前面展望を見ることができます。

前面展望を楽しむには早めの特急券購入が必須です。

 

❖レギュラー車両

レギュラー車両 車内

 

レギュラー車両の車内です。解放感があり、照明が落ち着いた雰囲気を感じさせます。

座席は2+2列の配置で、座席の前後間隔は新幹線のグリーン車と同等です。

 

レギュラーシート

 

レギュラーシートにもバックシェルが採用されており、リクライニングに気を使う必要はありません。リクライニングは手動となっています。

テーブルは前席背面の重厚感のある大型テーブルと、小型のインアームテーブルがあります。

大型テーブルはビジネス利用の乗客がノートパソコンを置いたりするのに十分な広さと安定感があります。先輩のアーバンライナーはテーブルが小さいのが難点でしたが、ひのとりではこの点でも大きく改善されています。

 

❖カフェスポット

出入口すぐ横にあるカフェスポット

 

ひのとりでは有人車内販売は行われていませんが、コーヒーマシンと自販機によるカフェスポットが前後先頭車の入口にあります。

 

コーヒーマシンと自販機

 

コーヒーは挽きたてのホットコーヒーで、一杯200円です。種類は2種類で、香ばしくコクが効いた「煎」と苦みが控えめで飲みやすい「すっきりブレンド」があります。

カップをセットし、お金を入れてボタンを押すと、自動で豆を挽いて淹れてくれます。

 

自販機

 

こちらが自販機です。ココアやスープ、菓子類のほかにひのとりグッズが販売されています。

コーヒーマシンとこの自販機は現金硬貨のみ対応です。

そばに両替機が設置されています(1000円札対応)。

その他、3号車に飲料の自販機が設置されています。

 

❖ベンチスペース・化粧室その他

ベンチスペース

 

2,5号車(8両編成の場合は加えて7号車)にフリーのベンチスペースがあります。

座席以外の気晴らしスペースとしての利用や、携帯電話での軽い通話ならここで出来そうです。

 

ロッカー

 

6両編成の場合、1,2,3,5,6号車に無料ロッカー、それ以外の号車に大型の荷物置きスペースがあります。8両編成の場合、1,2,3,7,8号車に無料ロッカー、それ以外の号車に大型の荷物置きスペースがあります。

ICカードを利用する形式のロッカーとアナログな鍵式のロッカーの2種類があります。

 

トイレは1号車、4号車(8両編成の)、6号車(6両編成の)、8号車(8両編成の)に男女共用が1室ずつ、男子小用1室ずつ、女子専用1室ずつあります。

また6両編成の4号車、8両編成の6号車に多目的トイレと男子小用1室があります。

 

洗面所

 

その他、3号車に喫煙室があります(地下区間では使用禁止)。

 

  料金・予約

 

❖料金(2023.8現在)

・大阪難波-近鉄名古屋 

プレミアム車両:運賃2860円・特急料金1930円・ひのとり特別車両料金900円 計5690円

レギュラー車両:運賃2860円・特急料金1930円・ひのとり特別車両料金200円 計4990円

 

*比較 新幹線 新大阪-名古屋

自由席:運賃3410円・特急料金2530円 計5940円

指定席:運賃3410円・特急料金3470円 計6880円

グリーン席:運賃3410円・特急料金5740円 計9150円

 

❖予約・購入

インターネット(チケットレスサービスまたは特急券の仮予約)、駅窓口

その他旅行代理店

 

  車窓など写真・まとめ

鶴橋にて

霧に覆われた朝の奈良盆地

中川短絡線を通り、名古屋線へ

先輩のアーバンライナーとすれ違い

四日市のコンビナート

木曽川橋梁を渡る

終着駅の到着前には照明の色が青に変わる

近鉄名古屋にて

 

移動時間を、くつろぎの時間へ。

仕事に観光に、ひのとりの快適な車内空間を体験してみてはいかがでしょうか。

 

おわり

 

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