化学工場で爆発事故が発生しました。
東京消防庁の元OBの署長が、また、テレビでたらめな解説をしてしまっておりました。
原因は「静電気によるもの」というコメントでした。m(__)m
重ね重ね申し訳ございません。m(__)m
映像では、白煙と黒煙が、爆発現象にしては、比較的ゆっくりと拡散していっております。
特に、黒煙の広がり方は金属粉末の急速な燃焼で生じる典型的なものです。
小麦粉などの粉塵爆発ですと、燃焼生成熱と粉末の大きさの関係で、もう少し白煙の量が多くなります。
ちょっと経験があったり勉強していれば、
これらの映像からだけで、金属粉の粉じん爆発であることが伺われます。
金属粉末の爆発が生じるには、比較的大きな着火エネルギーが必要です。
多くは、電気器具のスパークによるものです。
例えば、旧型のファンなどモーター部分のスパークです。
かなり昔の消防学校の教科書には、静電気によるものと教えている教科書があります。
粉じん爆発の原因が究明しにくかったことと、粉末が静電気を蓄えやすいということから、
昔はそのように教えていました。
でも、再現実験でそれを証明できたことは一度もありません。
私も数百回以上、チャレンジしましたが、一度も成功できませんでした。
つまり、原因をちゃんと調べなかったり、よくわからない場合が、静電気が原因ということになります。
(良識のある火災判定員だと原因不明となります)
消防科学研究所で原因判定を行っていた私の経験では、
静電気による粉塵爆発は一度もありませんでした。
老朽化したり、調整不良だったりした電気器具があったか、何故か、火を使ったりしていました。
ヘアドライヤーを使って、乾かそうとしていたのもありますし、
古いタイプの大型掃除機(モータは火花がでます)を使っていたのもあります。
じっくり、現場検証を行うと必ず着火原がありました。
もし、「静電気によるもの」と、結論されていたら、
「あ、原因みつけられないんだ・・・」
と、ご理解ください・・・・ m(__)m
遺留捜査の上川隆也さんなら、簡単に見つけられると思います・・・・