札幌で11名のお年寄りが火災でお亡くなりになってしまいました。
ご冥福をおいのりいたします。
このような火災のたびに、「スプリンクラーが付いていなかったのか?」
と、インタビューする記者の声や、不勉強ないいかげんなコメンテーターの発言を耳にします。
消防的には、5項ロという分類の共同住宅という扱いだったので、スプリンクラーは必要ありませんでした。
と、応えておりました。
不勉強な記者が、なぜ、老人ホームとして、スプリンクラーの指導をしなかったのか?と、問い詰めていたのですが、
この施設、実態は軽費老人ホームというものに該当していたように思われます。
だとすれば、この分類は法的に6項ハというものになり、6000平米以上の建物にスプリンクーが義務化されます。
つまり、400平米程度のこの建物にスプリンクラーは義務設置ではありませんでした。
本来ならば、火災が発生すると、自動火災報知設備が作動し、大音響でベルが鳴動します。
で、慌てて避難するか、消火器を持って、初期消火を行う・・・・
これが、自力で動ける人たちが住んでいる建物の火災対応への設備的補完です。
私は、自動火災報知設備が気になってしかたありません。
ベルが大音響で鳴動していたのに、避難できなかったのでしょうか・・・
ベルはなったのに、避難できなかったのでしょうか?
避難経路はどうなっていたのでしょうか?
本来旅館として使われていたのであれば、消防設備的には、避難できるだけの余裕があったはずなんです。
それでも、多数の方が亡くなってしまった・・・
自動火災報知設備が気になってしょうがありません。
残念ながら、専門家と称する人達は、誰もそのことを指摘していません。
安全を考えれば、すべての建物にスプリンクラーを付ければ良いのは勿論です。
ただ、あの施設に普通の設備会社が、スプリンクラーを付けると、数百万円以上の費用がかかるのではないでしょうか?
しかも、そんな工事をできる能力のある人材は北海道内には限られており、仕事が追いついていません。
平成27年に法律が改正され、スプリンクラーの設置がとても厳しくなりました。
自力歩行困難者が一定数以上いるような介護施設は、スプリンクラーを今年の3月末までに取り付けなければなりません。
財政的に厳しい、小さな施設は、3月末で閉鎖せざるを得ないところも・・・・
スプリンクラーの設置には、一定額の公的補助金は出るようですが、やはりそれだけでは、運営は厳しいようです。
ニセコ防災にも、旅館や介護施設から、消防設備の相談が多数来ており、赤字覚悟で、お受けしたケースも多々あります。
消防士時代の思考から抜け出せず、会社としてはやっていけないような仕事を御請けしてしまいましたが、
普通の会社がそんなことをしてしまったら、おそらく倒産です。
うちの会社いつまで、持つかなあ・・・・・