猫経済学 -part 14- 通貨スワップ | ぼったーうさぎのブログ

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last modified 2023.07.02

 
 日韓通貨スワップの話があったのでスワップについて考えたい。
 
 いろいろなパターンがあるけれど、通貨には3種類あって、基軸通貨(key currency)、国際通貨(hard currency)、地域通貨(local currency)で区分けします。
 何が違うのかというか、国際社会での利用され具合とか信用の高さなんかでしょうか?
 貿易の決済や国際的な投資に利用される比率。明確な基準はないけど、その多い少ないで分けている。
 基軸通貨というのは、もっとも利用されていて、外貨準備として保有される割合ももっとも高い通貨、現在の基軸通貨は米ドルですね。アメリカは経済、軍事大国であって、アメリカという国がなくなることは、まぁ、ないでしょう。
 国際通貨は、基軸通貨ほどではないけど、国際取引でよく使われる通貨です。ユーロ、日本円、英ポンド、(中国元?)、こんなところでしょうか?中国元は()をつけてますが、なんか胡散臭いので()付きです。
 地域通貨は、各国の通貨ですね。リラとか米国以外のドルとかルーブルとかペソとか
 
 通貨の価値とは、基軸通貨>国際通貨>地域通貨の価値になるのかな。
 通貨発行国の信用も関係してくる。
 米ドルとメキシコペソをくらべたら、貿易代金で受け取る相手はどちらを選ぶか考えればわかります。
 メキシコ人以外なら米ドルを受け取るでしょう。
 スワップするなら、基軸通貨や国際通貨を調達できるスワップでないと意味がないって話になりますね。
 地域通貨同士のスワップも貿易関係がおおい隣国同士ならそこそこ意味があるのかな?
 
 じゃ、日本と韓国について考えるとどうなるのか?
 まず、日本円は国際通貨で韓国元(韓国ウォンの漢字表記は元だったかな、圓かな?どっちだ?)は地域通貨、つまり、日本円>韓国元って信用ですね。
 貿易で日本円と韓国元のどちらをえらぶかといえばみんな日本円を選びます。米ドルと韓国元でも米ドルを選ぶ
 
 日韓のあたらしいスワップでは、100億ドルの米ドルを互いに融通しあうという契約です。
 米ドルは日本円より信用高いのでかなり良いスワップです。
 どちらかの国で外貨不足が起きた時に100億ドルの範囲で米ドルを融通しあう契約です。
 
 日本にはメリットゼロですね。
 
 で、なぜ日本にメリットがないかというと、日本は国際社会では資金の出し手で韓国は資金の受け手になっています。金融危機で信用収縮が発生すると、日本は資金を引き揚げる側、韓国は資金を引き揚げられる側になる。
 韓国のメリットは、日本が韓国の対外債務に対して裏書するような効果があり、韓国の信用が補強されます。つまり日本が韓国のリスクを引き受けることになる。
 日本にはデメリットしかないですね。
 
 韓国は外貨運用でジャンク債なんかを使っているという話ですから、信用収縮はじまるとジャンク債はストップ安になって売却もできなくなるし、米ドルや日本円とのスワップは命綱になるんでしょうね。
 
 結局、日韓スワップは韓国への経済援助。
 なんというか、偉そうな物乞いってことでしょうか。。。
 
 
 
 last modified 2023.07.02