僕は様々な過渡期が良い時期に訪れました。

 

初めての携帯電話を買ってもらった時期にはスマートフォンが普及され始めたことで、デジタル系やIT系のリテラシが身に付きました。

 

中学生の頃には、それまで割とOKだった愛のムチ的なものが世間で問題視され始めていたため、暴力や体罰はタブーになりました。

そのため、部活や学校生活で顧問や先生に怯えることなく、自主性を持って生活することができました

 

社会人になる時期には、LGBTQ多様性などが世の中の話題となっていて、僕らは比較的生きやすい時期を生きてきた世代と言えます。

 

母校の大東一高は、頭髪検査(髪が目にかかる×、ツーブロック×、眉整える×、爪長い×)が全校集会で月に1回あり、それに引っかかった陸上部は強制的に坊主でした。

頭髪検査になんか引っかかるわけがないグループは、それは月1の結構面白いイベントだったのですが、この間安井監督に伺ったところ、今はもう世の中の流れでそれはできないそうです。

そもそも学校自体も頭髪検査なんてなくなったんじゃないかな、時代的に。

※ちなみに僕は坊主になる部員を眺めて楽しんでいた側です

 

高校生の頃は、まだ多様性などの話題が上がってきてはいなかったため、ちょっとした部活のローカルルールがありました。

もう僕が高校生だったのは10年くらい前になるわけですが、安井監督の前で炭酸のジュースを飲んだりお菓子を食べていたら、普通に殺されていました

当時の高校生にとっては、そのくらいの緊張感が意外と重要だった気がします。

(帰り道に内藤と買ってめっちゃ飲んでました)

 

ただ、ランニングにおける大東一高のローカルルールのおかげで、大きく成長できたことがありました

 

それは「ペースコントロール」について。

 

皆さん例えば、12kmのペース走で、1kmあたり3'30"という設定ペースだった場合、この3'30"は、

 1.~3'30"00

 2.~3'30"99

 3.だいたい3'30"くらい

のどれでしょうか?

 

僕の場合、これは明確に「1」です。

※これはその人の出身校や常識によって答えが異なるため、正解はありません

 

大東一高は、ペースには割と厳しかったです。

数回だけでしたが、「設定タイムを0.01秒でもオーバーしたら、その1kmはノーカウント」という練習があったのを覚えていて、「1」の印象が強く根付いています。

ただ、この厳しいローカルルールがあったからこそ、ペースコントロールが得意になりました

 

僕は箱根駅伝予選会で、集団走を引っ張る役割でした。

得意なことを任せてもらえるということは、とても名誉なことで、本当に嬉しかったです。

これも大東一高陸上部のローカルルールのおかげです。

 

長距離ランナーにとって、嬉しい誉め言葉はたくさんあります。

「速い」「強い」「スピードがある」「スタミナがある」「安定感がある」「外さない」etc…

僕が言われて一番嬉しい言葉は「ペースメイクが上手い」という言葉です。

 

マラソンで重要なのは、「1人になった時に一定のペースをキープできるかどうか」です。

大阪マラソンは3km過ぎから1人だったので、ペースメイクが得意でよかったなと思っています。

(大阪マラソンのラップ。(設定ペースは3'20"/km))

 

ほとんど3'20/kmを保つことができたため、最後まで落ち込みすぎずに安定した走りができていました。

これも大東一高陸上部のローカルルールのおかげです。

 

そしてこれは持論ですが、

 

「3」の人に「1」はできません。

 

皆さんも「1」を意識したトレーニングをしていくと、マラソン中1人になった局面で、きっと役立つと思います

ぜひ意識してみてください

 

月曜日の練習も、設定ペースを守って走れました。

(めちゃめちゃ暑かったので軽めに8000m変化走【3'50-3'10】)

 

長くなりましたが以上です。

それでは(^^)/

 

(1.5次会に来てくれた「大東一高陸上部」の皆さん)

(安井監督にはサンクスバイトをさせていただきました!)

 

寺田 健太郎
・instagram
   https://instagram.com/deamofre