かつて俺はとある物流会社に勤務していたことがある。
そこは、グループ食品店の商品を仕分けしている会社なのだが、超ブサイクな事務員がいて、その事務員が伝説になるほどの天然ぶりなのだ。
どれほど天然か、以下のエピソードを読んでほしい。
エピソード1
仕事中にシャープの芯が無くなったので、俺は事務員にシャープペンを見せながらこう言った。
「芯が無くなったんだけど、あるかい?」
「うん、あるよ。ちょっと待って」
そして、彼女から渡されたものは……
「これは違うよ! ボールペンの芯じゃないよ!」
エピソード2
仕分けの作業は人の手でやっている会社なので、やはり誤仕分けのある。
その場合には、当然ながら配送中のドライバーに連絡して、誤送した店から引き取り商品を届けなければならない。
ある日のこと。誤配の電話がかかってきた。
「ちょっと悪いんだけどさ。誤配したクレームがかかってきたんだよ。ドライバー探してくれないかな?」
「いいよ」
その間に俺は商品リストを見ながら、配送店舗の確認をする。
「ドライバーあるよ」
と言いながら、目の前に持ってきたのは工具箱。
「………」(声も出ませんでした)
エピソード3
北海道は寒いのでストーブを付けることが多い。
ストーブにスイッチを入れることを”火をつける”という表現をする。
ある日の終業間際こと。所長が事務員にこう言った。
「俺、ちょっと自宅まで火をつけに行ってくるから、電話来たら出かけてると言っておいてくれ」
所長の自宅は近所なのだ。
「わかったっす」(なぜかいつも体育会系の返事)
数分後、本社からの電話…
「○○だけど所長はいるか?」
「あの所長は今、家に火をつけにいってます…」
「家に火をつけに……?」
おいおい、放火じゃないってば…