1時間目の授業では起こり得なかったことであるが、その立ち歩き始めた子どもたちが…入れ替わり立ち代り~私に話しかけてきた。
「何をしに来たのか?」「どこから来たのか?」「名前は?」「どこに住んでいるのか?」等等…。
おそらく~ミセス・リムがいる場では聞たくても聞けなかったのであろう質問を…次々と浴びせてくる。
あまりに聞いてくるので~「My name is 32“16”.K」と、16を強調して名乗ったので、これより先…私は1年生の子どもたちから『hero』と呼ばれるようになってしまったのである。
そうしている間にも~図工の先生は、注意をするでもなく…黙々と『さる』に取り組んでいる。
あまりにも~私の周りに人だかりが出来始めたので、子どもたちに席にもどるよう…誠に僭越ながら、私が指示させていただきました。
さるを無事描き(写し)終えた子どもたちから~先生の指示により、図工の教科書を開いて…その中の好きな絵を、これまた写し始めた。
図工の教科書というものが、日本のそれとは全く違っていて~魚や鳥、動物等が掲載されている…まるで図鑑のようなものであった。
とにかく~この授業を見る限り…個性を表現していこうとするのではなく、あくまで機械的(よく言えば“写実的”)に、物の形を捉え~そのまま“写す”ということに主眼が置かれていた)。
マレーシアが生んだ天才漫画家『ラットさん』も~幼い頃には、果たしてこのような図工の教育を受けてきたのだろうか…
ともかく~彼のあまりにも個性的なタッチからは…『巨大ざる』は、はるか遠くかけ離れているような気がした。
図工の授業開始時は号令をかけなかったが、午前10時を少し過ぎた頃~最後だけはきっちかと号令がかけられ、授業が終了した。
ミセス・リムの英語の授業では号令も英語で~“Thank you, Mrs.Lim”…というものであったが、図工の号令は~“Terima kasih cikgu(ありがとう先生)”…というマレー語である。
英語の授業を受けたホームルームに戻った子どもたちは、水筒と何やら小さなタッパーの入れ物を鞄から取り出し~とてもうれしそうに再び教室を出て行った。
彼らの行き先は~『キャンティーン』だったのである!
マレーシアの現地校を訪れた日本人が~一番驚くのが、このキャンティーンの存在である。
キャンティーンと呼ばれる食堂は~“小学校をも含めた”全ての現地校に…必ず設置されている。
キャンティーンでは~ミーゴレン(焼きそば)、ミースープ(ラーメン)、ナシゴレン(焼き飯)等の食べ物やドリンク類、そしてお菓子類等も売られている。
そのほとんどが~50セント(約20円)以下という超安値で…子どもたちはもちろん、何と近所の人たちも気軽に利用しているのだ!
リハットの時~キャンティーンは大盛況!
