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ご覧頂き、有難うございます。
今朝の名古屋はー3度、これでもかと言う寒さです。真北に変わった風は、少し弱くなりましたが、そ
の分、冷たくなりました。
昼過ぎに、千種公園に行くと、年明けに綺麗に抜き取られた花壇で、今年の初植えが始まっていました。寒い北風の中、造園業の作業員さん達が、図面を見ながら、ポットの草花を配置どおりに並べ、一つずつ丁寧に植えて行く熱心な作業には、頭が下がります。次の植え替えは、寒さも緩む、桜の頃でしょうか。まだまだ寒さは、厳しい日が続きますが、街のそこここで目にする春への動きが、心だけは暖めてくれます。
息凍り 酒に湯豆腐 茶に汁粉 円白 良雲
春の足音だけでも、聞かせて欲しいものです。
potuu 配信ほんぶ 2017.1.24
「ミサゴの孤独」
カラスの眼(110)老人少年rsn著
公園南東入口横の大イチョウ
カラスの眼 第110話本篇
2羽の若いミサゴが降り着いた大イチョウのてっぺんは、切れ間無い寒風が、粉雪を吹きつける中にあった。白い息を吐きながら、吹雪の中の2羽が、ガタガタ震えているのが、離れた木に居るぼくからも、はっきりと分るんだ。
立派な冬の羽毛を、フサフサに纏った上、激しく動いた後の2羽が、寒さのせいで、震えているのではない事は、はっきりしている。狩りの失敗は、食料を得られなかった上に、体力を消耗し、反撃を受ける危険も生まれて、猛禽にとっては、最悪の危機を意味するんだ。
コウゾー親分の優しさで、羽根を休めるのを許されても、力を使い果たした状態で、大勢のカラスに囲まれ、敵のテリトリーの真ん中で、動けなくなっている事には、変わり無いんだ。
幼くして親から巣を追われ、群れも掟も持たず、独りで生き、例え親が相手でも、獲物を廻っては、競い、争う、若い猛禽として、彼ら2羽のミサゴが陥った危機への恐怖が、ガタガタと彼らの身体を、震えさせているんだ。
たまたま、今日は2羽一緒に居るミサゴ達だけど、そこにはあまり意味は無いんだ。お互い助け合う事は絶対無いし、一緒に何かする訳でもない。それぞれに孤独な別々の1羽で、彼らにはそれが普通なんだ。ただ、経験に乏しい若いミサゴばかりが2羽、同じ場所で同時に、危機に陥ったと言う、偶然な不幸の結果なんだ。隣のヒマラヤスギの枝から、コウゾー親分が呼びかけた。
「そんな所で震えていても、羽根は休まらない。池で水を飲んで、ツツジの植え込みの陰で風を避け、ゆっくりしてから返ればいい。」
それを聞いた片方のミサゴは、それを待っていたかの様に、噴水の方へ滑空して降りていったが、しばらくじっとして居たもう1羽は、バッサアー、と大きな羽音を立てて上昇してから、北の方角、矢田川に向かって飛んでいってしまったんだ。そしてもう1羽も、水を飲み、植え込みの陰でしばらく休むと、お礼を言う事も無く、黙って公園を後にしたんだ。
「すみません、群れも掟も無いおれ達は、どう仕様も無いんです。本当なら、今頃、八つ裂きにされていても仕方の無い奴らを、良く見逃して頂きました。今度、今日のような事になれば、また、今日の様にですが、とにかく争いにならない様にします。」アカヅメが言うと、コウゾー親分がこう言って応えた。
「アカヅメさん、今日は助かった、有り難う。公園の兄弟のために、本当に良く働いてくれた。君がいなかったら、本当に八つ裂きにしていたかもしれない。奴らを助けたのは君の方だよ。」するとアカヅメが、
「自分と、矢田川の餌場のためにしただけです。もし公園で何かあれば、自分の餌場を守れません。あんな、凄い大編隊で攻撃されたら、ぼく達も終わりですから。」と、そう言って、バサーっと飛び立ち、吹雪の中を、ずっと上空を旋回していた、2羽の、仲間のトンビを誘うように、矢田川の方へと戻っていった。
降りしきる雪は、止む気配も無い。
続く
西遊歩道の大木並木
名古屋 千種公園 rsn
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さい。(^-^)/
「柚子味噌おかか葱」
酒肴「今宵のつまみ」百七、 by rouchef
やばいつまみだ。
味噌、大さじ1.5
きざみ柚子皮、3g
練り辛子、小さじ1/2
みりん、酒、各小さじ1
きざみ青葱、15g
花鰹、5g
これを全部良く混ぜれば完成。
全量をつまむと、酒を飲み過ぎる。
つまめば飲み過ぎる。
餅も飯も、
のせれば食い過ぎる。
手の付けられぬ厄介者だ。
御用心。
2017/1/24
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「新巻紅鮭と大根の石狩煮」
甘塩の紅鮭と冬大根を、
味噌と蜂蜜でぐつぐつ煮込む、
寒い夜の熱燗の友
酒肴「今宵のつまみ」百六、 by rouchef
ぽんこつ通信電子版第百五十八
ぽつう
158by rouzinsyounen‘s…
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