ぽつう
別冊
美味Log
umalog
2016.12.14号
「感動」
「串厨(くず)」さん
で
「豚テキ」
と
[湖]
う み
を頂く
夜10時を回って、今池屋台村、串厨(くず)さんにお邪魔した。
カウンター席は満席だ。仕方なく、空き店舗となっている、
隣の店のカウンターに陣取る。
生ビールを頼み、厚揚げと、今日の目的、豚テキを注文。
直ぐに出て来た厚揚げをつまみながら、待つ事十数分、
評判の豚テキ登場だ。
とにかくでかい。分厚い。たっぷりのウスターソースをまとった、
伝統的な四日市スタイルだ。
ほおばると、豚の旨味とソースの幸福が、口の中で炸裂する。
大工業地帯四日市を、胃袋から支えて来た、まさに労働食なのである。
キャベツのインターバルも嬉しい480円、厚揚げにいたっては180円。
金銭感覚が、明らかな動揺を来たす。
やっと空いた串厨のカウンターに移動し、お勧めの酒をお願いした。
滋賀、大津の酒蔵、浪乃音酒造の今期新酒、
冬純米吟醸「湖」(うみ)を勧めてくれた。
爽やかに香る僅かな甘味、
後口の良さと、適度な目方。
山田錦を精米歩合60%で使用、
生の新酒の良さをたのしんだ。
人生は楽しい。