
「糸コンのきんぴら」
酒肴「今宵のつまみ」八十八、 by rouchef
「親離れ子離れ」
独りガラス「ポー」の言い分
カラスの眼(98) 老人少年rsn 著
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ぽんこつ通信電子版第百四十号
ぽつう140by rouzinsyounen‘s…
…………………………………………たのしいものです。………………………………………………………………
ナイスのクリックも下さいませ(^-^)/ potuu 配信ほんぶ 2016.12.6
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ご覧頂き、有難うございます。お陰さまで、昨日、弊紙ご来訪者数が、1300件様を超えました。ご愛読者の皆様に、心からお礼を申し上げます。
日替わりするお天気と、気温の乱高下の中、街は年末一色です。
大丈夫。慌てて準備しなくても、ちゃんとお正月はやってきます。寒くなり、風邪も流行る時期、無
理や焦りで、身体を壊す方の用心が大切で、完璧

な準備で年末年始を迎えても、寝込んでしまっては、何にもなりませんから。先ずは健康を最優先ですね。
凡身ごときは、下げられるハードルは下げられるだけ下げ、少し大袈裟に掃除をし、もちを飾り、蕎麦を食えば、あとは穏やかに除夜を迎える事にしています。おせちの用意も、お正月の間の、手抜きのための段取り、「つまみ」や「スイーツ」のストックと思えば、たのしいものです。
potuu 配信ほんぶ 2016.12.6
休配のお知らせ
勝手ながら、都合により明7日、弊紙は更新をお休みさせて頂きます。
配信ほんぶ
「今宵のつまみ」
「糸コンのきんぴら」
酒肴「今宵のつまみ」八十八、 by rouchef

ゴボウは、ささがきで80g、人参は細切りで80g、糸こんにゃく1袋(200g)を、ごま油大さじ1のフライパンで、中火で5分いため一度火から下ろす。

砂糖、酒、みりん、醬油、煎りゴマ(白)各大さじ1、だしの素小さじ1、鷹の爪のみじん切り1本分を加え、水気がなくなるまで炒めて完成。フライパンにくっついた胡麻は、もったいないから、少量の糸こんをモップ代わりにして、きれいに拭き取る。

甘辛く味の染みた糸コン、そこに至玉の喜びを感じる、
少数派かも知れぬが、愚生もその一人だ。
某老シェフ
2016/12/6
「親離れ子離れ」
独りガラス「ポー」の言い分
カラスの眼(98) 老人少年rsn 著
カンタの古巣

名古屋 千種公園 rsn
カラスの眼 第98話本編
「本当にいいのかい。」聞いていたカー子叔母さんは、独り立ちを決心したわが子に声を掛けた。いつもの、元気なカー子叔母さんとは、少し違う、寂しそうな感じなんだ。「大婆ちゃんには、いつも世話をかけちまうよ。」叔母さんはそう言って、カンタの返事を待たずに話し出した。
「父ちゃんが殺られてからは、夢中でこの子を育てるあいだに、気がつけばこんなに大きくなっちまった。カンタとの、2羽での暮らしが普通になっちまって、ついつい巣離れが後回しになったんだ。この子のいない暮らしが、想像できなくってね。だけど、大婆ちゃんの言うとおりだよ。このままじゃダメなのは、あたしも分っているんだ。」
「だったら、近くにぼくの巣を作るよ。ぼくも母ちゃんの事が心配だからね。」カンタはそう言うと大婆ちゃんに訊いた。「今の巣に引っ越す前の、父ちゃんがいたころからの、あのケヤキはどうかな。今のトウカエデの巣には近いし、前住んでたから、勝手も分かるし、あそこがいいな。」
「ああ、いいとも。」大婆ちゃんはそう言って、カンタに確かめるように話をしたんだ。
「母ちゃんの、目の届くあそこなら、カンタが母ちゃんに、甘ったれたりしなければ、いい場所だよ。その代わり、今までみたいな聞かん棒じゃダメだ。母ちゃんの言う事を、ちゃんと聞いていい子に出来なきゃ、この大婆ちゃんが黙っていないよ。」
大婆ちゃんに叱られるのが、大風や雷より苦手な僕たちにとっては、重たい一言なんだ。
「おかげで、この子も少しは、しっかりしてくれると思うよ。そりゃ今のまんまで、図体だけでかくなっても困るからね。」カー子叔母さんが言うと、カーキチが、「今日は言われっぱなしだな。叔母さんは、カンタの母ちゃんだから、そう言うのも分るけど、親のいないポーにいろいろ教えたり、面倒見たり、カンタは結構これで、頑張っているんだぜ。」と、珍しくまじめな顔でカンタをかばったんだ。
「カー子、この3羽は、ただのゴロツキじゃない。」そう言って、大婆ちゃんはカー子おばさんに話した。
「たまに悪さもするけど、今じゃ群れをまとめるコウゾーを良く手伝って、立派な兵隊頭だよ。これでカンタが独り立ちして、もう少し大人になれば、怖い物無しってもんだ。カー子も寂しいだろうが、こう言う事は出来れば早いに越した事は無い。巣離れさせておやり。」
早くも午後の日差しが長い影を作り、公園には冷たい木枯らしが吹き出していた。
続く
木枯らし
