｢豚汁鍋｣やっぱりこれだ
酒肴「今宵のつまみ」八十七､ by rouchef
｢優しい大婆ちゃん｣
独りガラス｢ポー｣の言い分
カラスの眼(97) 老人少年rsn 著
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ぽんこつ通信電子版第百三十九号
ぽつう139by rouzinsyounen‘ｓ…
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ナイスのクリックも下さいませ（＾－＾）/ potuu 配信ほんぶ 2016.12.3
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ご覧頂き、有難うございます。今日も名古屋は、朝から貫けるような青空、気持ちのいい小春日和です。太陽が低くなった分、木々が葉を落とした公園は、日の当たる場所が広くなり、寒さと共に、森の中は明るくなってゆきます。夏には高山や北国にいた小鳥達もやって来て、森は賑やかになりました。鳥たちの名前が分らない愚生は、不勉強を悔いるばかりです。それでも、モズの高鳴きぐらいは聞き分けられて、季節を感じることが出来ます。
明るくなった森の中を歩くと、いろいろな小鳥の、様々なさえずりを楽しむことが出来るのも、これからの寒い時期ならではの事です。暮らしも自然も季節ごとの楽しみ方を、忘れたくないものです。
明日、明後日の両日、更新をお休みします。また来週の火曜日にお会いしましょう。
potuu 配信ほんぶ 2016.12.3
｢優しい大婆ちゃん｣
独りガラス｢ポー｣の言い分
カラスの眼(97) 老人少年rsn 著
｢ポーの｣庭 大婆ちゃんのクスノキ
名古屋 千種公園 rsn
カラスの眼 第97話本編
｢なんだいなんだい、ゴロツキが3羽揃って来ちまったのかい。いいけど、カーカー騒ぐんじゃないよ。可愛いスズメやハトたちが怖がっちまうからね。」、本当は優しくて、大好きな大婆ちゃんだけど、口が悪いのだけは、相変わらずなんだ。
｢おとなしくしているよ大婆ちゃん、いつも母ちゃんの言う事は聞かないし、いたずらばかりして、本当にごめんなさい。ぼくはちゃんと叱られに来ました。｣カンタがいうと、｢わっはっは、いやだよこの子は。｣大笑いしながら、クスノキの大婆ちゃんは僕らに話したんだ。
｢カンタの話は、ひとまず置いておくとして、今度の編隊飛行は良く頑張ったね。あたしも褒めてやるよ。本当にご苦労さん。アオダイショウのオロチまであんた達には感謝してるって言うから、あたしゃ嬉しくなっちまったよ。普段争う同志でさえ、公園の空の守りとなれば、あんた達カラスが頼りなんだ。それに気が付いて、少しでも感謝の気持ちが持てれば、オロチだって、無駄にデタラメな餌捕りや、弱いものへの意地悪も、恥ずかしくて出来なくなるんだ。それだけでも、今度の編隊飛行は大手柄さ。｣
｢いつも、おっかない大婆ちゃんに、そんなに褒めてもらえるだけで、頑張った甲斐があるよ。｣と、カーキチが言うと、｢ハハッ、あたしゃ鬼かい。｣と、大婆ちゃんは笑って、今度はカンタを呼んだ理由を話した。
｢カンタ、今日はお前を叱るために呼んだ訳じゃないよ。だいいち、おまえ達を叱りだしたら、それだけで明日になっちまうさ。今日はそうじゃあなくて、カンタの巣の事なんだ。あんたは今、母ちゃんと一緒だったね。そろそろ独りで巣を持たなきゃダメだ。いつまでも母ちゃんにくっついていたら、彼女だって出来ないよ。｣、急に言われて、カンタは返事に困ってしまったんだ。
｢オレは、親が死んじまったから、仕方なく独りでいるけど、母ちゃんがいるのに、独りになるのはもったいないよ。｣、僕そういうと、カンタも｢今の巣は母ちゃんと一緒じゃ狭いけど、独りになるのは寂しくていやだな。｣、それを聞いて、大婆ちゃんが怒ると思ったら、逆にニコニコしながら言うんだ。
｢そうかい、寂しいかい、これをカー子に聞かせてやりたいもんだね。そりゃあ、親の巣から離れるのは寂しいし、母ちゃんもそれは同じだ。でもカンタ、いつかは、その寂しい思いをしなきゃならないんだよ。カンタももう、立派に闘えるし、独りで餌も捕れるんだ。これからカー子も齢をとれば、いつまでも元気じゃない、早く独り立ちして、立派な大人のカラスになって、母ちゃんを守ってやらないといけないよ。｣
｢分った。そうするよ、大婆ちゃん。｣そういって返事するカンタの、隣の枝には、いつの間にか、カー子おばさんの姿があった。
続く
｢ポー｣の庭
名古屋 千種公園 rsn
「今宵のつまみ」
｢豚汁鍋｣やっぱりこれだ
