
「小鯵の刺身」
酒肴「今宵のつまみ」五十二、 by rouchef
「覚王山のボス、
ゴンニーの来訪」
独りガラス「ポー」の言い分
カラスの眼(63) 老人少年rsn 著
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ぽんこつ通信電子版第百四号
ぽつう104by rouzinsyounen‘s…
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ナイスのクリックも下さいませ(^-^)/ potuu 配信ほんぶ 2016.10.15
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ご覧頂き、有難うございます。今日も曇り勝ちでスッキリしませんが、もう馴れました。毎日天気の話ばかり出来ませんから。東京は大停電だったようですね、少年時代は珍しい事ではなく、マッチとロウソクは必需品だった気がします。
物忘れが多い割りに、良く、昔の事を思い出すようになったこの頃です。「そう言えば、豆腐屋やしじみ売りは、どこかでまだ街を回っているだろうか?」「紙芝居やはどうしただろう」などと、急に思ったりするんです。
当たり前のようにあったのに、いつの間にか姿を消した物が多いのに、ふと気付いたりします。時代の絵の具は、景色を塗り潰しながら、いずれは過去になる明日を、休まずにえがいていきます。
potuu 配信ほんぶ 2016.10.15
「覚王山のボス、ゴンニーの来訪」
独りガラス「ポー」の言い分
カラスの眼(63) 老人少年rsn 著
「ポー」の庭 色ずくトウカエデ

カラスの眼 第63話本編
「みんなで苦労して、争いを無くしてきたのに、わし達ハクビシンだけ、最後まで公園を食い荒らしていた。なのにみんなは、あの大雨の日の排水口の地獄から、わし達を救い出してくれた。ニセクロ親方は、自分の足を噛ませてまでして、うちのキタナギを助けた。だから、わしらは公園の平和の為なら、なんでもする覚悟じゃ。」、キタジイさんの話を聞いて、ハクビシンもネコも、カラスも「ありがとう。」と、心声をそろえたんだ。
「キタジイの今の話で、どうやら今日は結論のようだ。いい話が出来てよかった。みんな集まってくれてありがとう。ここはひとまずお開きとしよう。」、二セクロ親分は、そういうと、キタナギと少しじゃれあってから、グレトラたちと一緒に、病院の方へ戻っていったんだ。
バサッ、「コンチワ、」
「何だ、ゴンニーじゃないか、今日はどうした。」、コウゾー親分の所にやって来たのは、覚王山のゴンニー親分だ。若いカラスを、2羽連れている。
「天気がいいから、トクサンの所に顔を出してみようと思って、途中で寄ってみたんです。」
「城山のゲンタにやられた頭は、もういいのか?」コウゾー親分が訊くと、ゴンニーは元気にこたえた。
「コウゾーさんが教えてくれた、ハナモモの葉っぱのおかげで、もうすっかり良くなりました。ゲンタ親分とも仲良くやってます。この前もお寺の森に迷い込んだ野良犬を、一緒に追っ払ってくれましたよ。」
「おまえも大きな群れを大変だが、ゲンタは、まだ若いのに更に大所帯だ。おまえも知恵を貸してやってくれ。困った時に、互いに相談したり、助け合ったりしていれば、あらそいなんかおきないし、いざと言う時は、必ず役に立つんだ。」コウゾー親分がそう言うと、ゴンニーは、「分かりました。オレもそう思います。」、と応えた。
「これからトクサンの所へ行くなら丁度いい。オレも何羽か連れて後から顔を出す。うちもハクビシンとの争いも収まって、これからの事を、相談したいと思っていたんだ。猛禽や野良犬の事もある。うちみたいに20羽足らずの小さな群れだが、何か役に立てるはずだ。そう言う訳で今から、清明山に行って、オンミョウ親分にも来てもらうつもりだ。」コウゾー親分がそういうのを聞いて、「それなら、城山のゲンタも呼びます。」、とゴンニー親分は、一緒に来ていた若いカラスを1羽、城山へ行かせたんだ。
「カンタとカーキチには留守を頼む。ポーとカー子姉さんは一緒に来てくれ。」そう言うと、コウゾー親分は、勢い良く飛び立った。ぼくとカー子叔母さんもバサバサー、と気持ちのいい真っ青な空に舞い上がったんだ。
続く
[ポー」の森

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