「鰯」お造りと天婦羅で頂く138 
 酒肴「今宵のつまみ」十一、 by rouchef
尻上がり
独りガラス「ポー」の言い分
カラス(22) 老人少年rsn 著
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ぽんこつ通信電子版第六十三号
ぽつう63by rouzinsyounen‘s
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ナイスクリック下さいませ(^-^)/potuu 配信ほんぶ 2016.8.18

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コラムコラムのコーナーで取り上げました「山桃」は、「花桃」の誤りです。大変申し訳ありませんでした。
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尻上がり
独りガラス「ポー」の言い分
 
  カラス(22) 老人少年rsn 著
 

     「ポー」の森                              
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    名古屋 千種公園 南外周遊歩道  2016.8.18                                  rsn

カラスの眼 第22話本編
 もう随分シイノキ爺ちゃんの所で雨宿りしているけど、滝のような雨は、勢いを増す一方なんだ。
 「全然止まないし、雨は強くなる一方だ。」と、ぼくが言うと、爺ちゃんが笑った。
 「心配ないよ、ポー。止み際の雨はしり上がりといって、どんどん強くなって、手品にかかったようにぴたりと止むんだ。お尻も上がれば雨も上がるって訳だ。」
 「そうか、お尻を上げなきゃダメなんだ。」ぼくがそう言って、前につんのめる程思い切りお尻を高く上げると、カラスも猫もシイノキもみんなで大笑いしたんだ。
 下ではグレトラの兄貴が、横の枝ではコウゾー親分まで、ぼくのまねをしてお尻を持上げるから、ぼくまでおかしくって大笑いしてしまった。「オレがそれをやったら、根こそぎぶっ倒れちまって、一巻の終わりんなっちまうから、協力するのは止めて置くよ。」、と言う爺ちゃんにニセクロの親方が、「それはその方がイイ。」、なんて合いの手を入れるものだから、みんなで苦しくなるぐらい笑い転げたんだ。そしてさんざん笑って、笑い終わる頃、気が付けば雨はすっかり上がっていた。
 「雨宿りは雨が降ってりゃあいいが、上がっちまえばただの居候うだ。おれたちは見回りに戻るぜ。みんなも、キタナギ達が上がりこんでねえか、良く確かめて巣に戻らないと、エライ目に合っちまうぞ。」と、二セクロの親方が言うと、
 「せっかくさっぱりしたんだ。爺さんにもゆっくり休んでもらわなくっちゃあいけねえ。爺さん、世話になった。よし、みんな巣へ戻ろう。」と、コウゾー親分が挨拶したんだ。
 「そうか、それじゃあみんな、今日は本当に有難う。それこそ空き巣が上がり込んでるかもしれない。良く用心してお帰り。」と、爺ちゃんが言うと、グレトラと親方はパトロールに出かけ、カラス達は、それぞれの巣へ戻っていった。
 もうすっかり日が暮れて、西側のバス通りを行く車のライトと、園内の外灯が点々とする以外、ぼく達カラスには何も見えないんだ。こういう時は、正確に記憶された位置情報と空間地図を、マッピングモードで瞬時に立ち上げれば、頭の中にいつもの景色が像を結ぶ様になってるんだ。
 後は全身の神経を集中して、いつもと変わりが無いか、気配を読み取る。大丈夫、みんなの所も無事な事が、気配と、伝わってくる静かな心声で分かった。
 ぼくのベッドは、ヒマラヤ杉の、大きな枝が二股になっている間に、水をはじくヒノキの枯れ枝で、篭のように組んであるんだ。最初に父ちゃんと母ちゃんが造ってくれた大切な巣を、ぼくは大事に、修理しながら使っているんだ。
 手入れが良いから、大雨でぬれても、もう乾いているんだ。今日も、朝の餌捕りから始まって、一日、動き通しだったので、もう、夢の国の迎えが、泣き出した虫の音と一緒に、すぐそこまでやって来ていた。
                        続く
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       今は、花壇を休ませているユリ園を、ケヤキやクスノキなどがとり
       囲んで、見下ろしている。 名古屋 千種公園ユリ園  rsn
                   
                                                 Ruzinsyounen      

「鰯」お造りと天婦羅で頂く138 
 酒肴「今宵のつまみ」十一、 by rouchef
(一)                     
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(二)
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 大手ではない、近所のスーパーの魚屋が、大手には無い近海物を置いている事があって、今日はそのど真ん中級の鰯に出会う事が出来た。県内産の、おそらく昨夜以降の水揚げだろう。鮮度抜群が一目で分かるほど活きがいい。
 1尾30g前後と小さいので、パックには煮付け用と印字してあるが、これは刺身に造らねば嘘である。6尾入って138円(税別)を、ニンマリとしながら1パック入手した。運の良い時はこう言うもので、湯がいてそのままでも酢の物でも旨い、三重の切り昆布1パック98円(同)が、なんと鰯のすぐ隣で売られていたので、お造りの枕にこれも購入した。
(三)                     
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(四)
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 2尾は背開きにし、尾の付け根で背骨を落とし、てんぷら用にした。お供になすを
1/2個、大葉1枚を用意した。お造りは簡単で、計量スプーンの小さじの方で、頭の付け根から、骨をこするようにおろすだけで、綺麗にみがはずれる。
(五)                     (六)
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 湯がいて水で冷やしておいた切り昆布、薄い輪切りの陣笠大根、大葉と1尾分の尾頭をつけて皿を仕立てた。尾頭付きは、1尾丸ごと仕入れた証と言う意味だけでなく、乾き易い尾びれと、傷み易い頭を客に見せ、鮮度を証明する意味もあった。今でも、「魚は目を見ろ」とは、広く言われている事だ。活きのいい今日の鰯には、もってこいの話である。
 スプーンでおろした身は、腹骨が付いてしまった物は包丁で落とし、皮を指先でむく。新鮮なので、身がしっかりしている分、皮もむきやすい。おろし生姜をそえた。
 軽くラップをかけ、天婦羅を揚げる間、冷蔵庫に入れて置こう。
(七)                     (八)                
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 衣は市販の天婦羅粉を使った。180℃で、鰯は30秒ほどで裏返し、1分以内に上げよう。茄子の3~4分、大葉の2分からすると、短く思うかもしれないが、このサイズなら余熱で火が通ってしまう。天つゆは、みりん、醬油、出しの素を、ポットの湯でとかした。
 
(九)
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               某老シェフ

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