Ponkotutuusin

馬刺・首皮

当り屋本店さん

   ぽつう   

 

no97

2019.8.9

 

美味Log

vol  2

昭和人感涙の老舗

名古屋・池下の名店で呑む

馬刺・首皮塩串

名古屋・池下

当り屋本店さん

 

戦後間もない昭和23年、まだ、市電が通る広小路通り、

池下停車場付近に、屋台で営業を始めてから、今年で71年、

庶民に愛され続ける老舗居酒屋が、名古屋・池下にある。

地下鉄東山線・池下駅を西に出、バス通りを北へ歩いて5分、

右側に、串かつ、焼きとりの赤い提灯、当り屋本店さんだ。

 

名代串かつ、どて煮、味噌おでんはもとより、10種類を超える

焼鳥をはじめとする、およそ20種にのぼる串焼きの品揃え、

一品、サラダ、ご飯もの、など豊富なメニューが出迎える。

 

当美味Log、しばらくは、この、当り屋さんの記事が続く事に

なりそうだ。今日は、馬刺と、赤鳥首皮で、菊正宗常温を。

馬の脂の繊細なサシが、鮮やかな赤身に霜降り模様を開花させる。

「桜肉」という別名の意味を、深く納得させられる最上級品である。

 

おろした生姜とニンニクを添え、サッと油膜が光る醤油で食うと、

融点の低い、馬の甘い脂が、口の中全体に、サラリと溶け広がる。

1人前750円、1000円を大きく下回る破格で、特上馬刺を頂くと、

庶民とのつながりを、何十年も絶やさづに来た、名店の歴史を、

亭主の意気込みとともに、そこに感じるのは、凡身だけではなかろう。

赤鳥首皮串焼き、塩で頂いた。1人前2本で230円、詰め過ぎずユル過ぎず、

絶妙の刺し加減と丁寧な焼きが、パリッとした表面の感触と、首皮本来の

弾力を、余すところなく堪能させてくれる。長年培われた技も、同時に味わう。

さりげなく添えられた洗いキャベツのみずみずしさも、焼き鳥好きには嬉しい。

 

店の常酒、菊正宗を、常温で一杯頂き、40分ほどの晩酌、1400円でお釣りが来た。

あたりや、ありがたや。

日本酒ウインクチョキ

 

 

取材店舗さんの情報

当り屋本店さん

名古屋市千種区向陽1-12-19

地下鉄池下駅1番出口からバス通りを北へ徒歩5分右側

席の問い合わせ tel 052-761-7033

定休日=日曜・連休になる祝日

 

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