立花今日子の手記

立花今日子の手記

文字を書く練習、表現の練習として。

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  突き抜けるような青空。爽やかな風。目に痛いくらいの日光。少しだけ汗ばむ肌。
  今日は爽やかな天気。春らしい日もほとんどないまま梅雨になってしまうんじゃないか、と思うような天気が続いたけれど、やっぱり春である。
  でも、そろそろ若葉も色づいて夏がやってくる。月日は早い。

春過ぎて夏来たるらし白妙の衣干したり天香山

  毎年、木々の緑にはっとさせられる時、この歌を思い出す。
  禁足地である香具山に衣を干すことができるのは天女。禊のために天から降りてくるのだ。衣は人間の世界に降りるための羽衣。今年も天女の舞い降りる季節になったのだなぁ。
  この歌をそう読み解いている人もいる。
  でもそんなに難しく考えなくていい。鮮やかになってきた緑と白い衣のコントラスト。それを想像するだけでなんだか気分が上がるじゃないか。

  だから私は夏に白いシャツを買う。飽きずに毎年毎年だ。この歌を思い出すから。鮮やかな緑にぴったりな白を身にまといたいから。