■ 見た目の判断による診断
湿疹ができると、ほとんどの方が皮膚科、小児科、アレルギー科を受診します。
そこで医師は、まず症状や日頃の食生活、仕事(家事)などについて問診します。
アレルギー科を受診した場合は、問診の後に血液検査を行います。
その際、たいていの場合、問診と症状の具合から
「アトピー性皮膚炎」と診断され、病気の説明とともに薬が処方されます。
■ 原因があいまいなままに薬が処方される
医師からの説明は、「子供の場合は、大人になるにつれて、多くのアトピー性皮炎は治ります。大人の場合は長くかかります。」というのが一般的です。
たいていの場合は、「悪いときは強めのステロイド外用剤を使って、よくなったら弱い薬か保湿剤にきりかえましょう」といわれます。
原因について尋ねてみると「いまだに明らかになっていません」、「季節やストレスが原因」といわれるだけで、具体的な完治する方法や今後の治療方針についてはほとんど説明がありません。
■ 原因除去よりも対症療法中心のアトピー治療
アレルギー科でも検査を行って結果がでるまで飲み薬やステロイド外用剤が処されます。
1~2週間後、検査の結果が出ても、それに基づいて医師から食事やダニ・ハウスダストの説明を受け、薬が処方されます。
原因もわからないまま薬を塗っているけれども、
「塗る範囲が以前よりも、広くなっている。」
「塗り薬の効き目が悪くなった気がする。」
「いつまでもIgEの値が低くならないし、逆に高くなっている。」
「これで本当に治るのだろうか」
と不安に思っている人は、少なくないでしょう。
■ アトピー性皮膚炎の正体は?
アトピー性皮膚炎を簡単にいうと「年齢特有の現われ方をする慢性の痒い湿疹」です。
乳児期は頭、顔に始まり、しばしば体幹(胴体)から四肢へと湿疹が広がります。
幼小児期は頭部、肘や膝のうらに赤みのある湿疹があらわれます。
思春期・成人期になると、おもに上半身(顔、頭、胸、背)に像の皮のように硬くてザラザラした湿疹が出てきます。
悪化と軽快を繰り返す慢性の疾患で、血液検査をするとアレルギー疾患特有のIgE抗体が見られるので、
アレルギー疾患のひとつと考えられます。