今年も3月11日となりました。
14:46にはzoomMTGの最中でしたが、わたしからの提案で黙祷しました。
2011年のあの日から13年の月日が経ちました。
毎年ブログに書いていますが、今年も。
そして今年は3月に相次いで訃報を受け取った
漫画家の鳥山明先生と声優のTARAKOさんのことも偲びたいと思い綴ります。
2011年のこの日は当時レギュラー番組として司会をしていた「テレビ寺子屋」の収録を
伊豆の下田市にある会館で行っていました。
ちょうどカメラが回り終わったとき、グラグラッ!と来たので、東海沖が震源か?!と咄嗟に思いました。
揺れがおさまったところで、公開収録に集まっていたお客様を安全確認しながら送り出し、
その揺れが東北地方に起因することを知った時には、「下田でこの揺れだったんだから現地は……?」と心配しましたがなかなか的確な情報が入って来ず。
新幹線も止まったので東京に戻れず、ホテルも帰宅難民で満室ばかりの中、スタッフが必死に探してくれた伊豆長岡の宿に泊まれることに。
同時に、やっと通じた子どもたちとの携帯メールで安否確認をしあいました。
今でも、深夜に届いた娘からの携帯メールは忘れることができません。
「こんな時になんだけど、日付け変わったから……ママ、誕生日おめでとう」
もう、13年も経つんですね。
東京も被災地でしたが、大きな被害を受けた方々に改めて哀悼の意を表します。
そして、3月に相次いでもたらされた訃報、最初は漫画家の鳥山明先生。
日本の漫画、アニメが世界一と言われる基礎を築いた偉大なひとりであることは間違いない方です。
アラレちゃんもドラゴンボールも、子どもたちそっちのけで夢中になりました。
平面の漫画を立体的に見せる画力とデザインセンス、そして、次回が楽しみで仕方ないストーリー構築。
昨年、先生の20年前以上前の作品「SAND LAND」が映画化されたので観にいきましたが、
「今」でも全く色褪せしない素晴らしいストーリーでした。
日本のみならず、世界中から哀悼の言葉が寄せられていますね。
まさに、世界遺産級の漫画家でした。
ジャンプ編集部からのコメント、ドラクエのプロデューサー堀井雄二さん、桂正和先生や尾田栄一郎先生、岸本斉史先生らのコメントは、読みながら涙が止まりませんでした。
心からのご冥福をお祈りします。
また、その翌日、ちびまる子ちゃんの声優で知られるTARAKOさんの訃報が。
じつは、TARAKOさんとはわたしが大学生のときに出会っていました。
当時は演劇人である傍ら、シンガーソングライターとしても活動していたTARAKOさんを
我々学生主催(予算は企業スポンサーがつきました)のイベントに招いたのです。
わたしはそのイベントの司会をしました。
場所は新宿西口高層ビルの一角の屋外広場。
TARAKOさんは一般的には全く知られていない存在でしたが、演劇畑の先輩が引っ張ってきたのです。
イベントの余興としてのミニライヴ。
ほとんど無名の彼女の歌は、素通りしようとする人たちの足を止めました。
セリフを交えながら演劇のようなストーリー仕立ての歌は、全てとーーーっても素敵なものばかり!
わたしたちも彼女の歌が大好きになりました。
当時、ダビングしたカセットテープを手売りしていたTARAKOさんから、わたしもそのテープを買いました。
2年連続したそのイベントに、翌年もTARAKOさんを招きました。
営業で、所謂当時「どさ回り」をしていた瀬川瑛子さんも飛び込みで歌いに来てくださいましたっけ。
TARAKOさんはその後、声優として脇役を務めることもありましたが、そのイベントの数年後には「ちびまる子ちゃん」としてメジャー級の声優へと躍進したのです。
ご縁をいただいていたわたしはずっとTARAKOさんを陰ながら応援していました。
そんなTARAKOさんの訃報には、言葉が出ませんでした……。
改めて、心からのご冥福をお祈りします。