第Ⅲ部・法廷の下巻、つまりこれで最終巻である。
文庫にして6冊全てが600ページ級という壮大な物語をやっと読み終えた。
クリスマスの朝、中学校の校庭で雪に埋もれた遺体が発見された。
亡くなった少年は不登校だった柏木卓也。発見者は同級生。
警察の調査では自殺と判断されたが、柏木卓也は同じ中学校の不良グループ3人に突き落とされたという告発状が届き、それをテレビ番組で報道され、事態は急変。
他にも交通事故による死亡事故や告発された不良グループによる傷害事件なども発生。
学校は校長を辞職させ事態の収集を図るが、こんな大人たちの思惑に対抗し、一人の女子生徒がこの事件の真相を究明するべく、生徒たちによる「学校内裁判」を提案。
暑い夏の8月、ついに6日間の法廷が始まる。
弁護人、検察がそれぞれの証人を次々と立てての裁判。
そしてついに、柏木卓也の死の真相を最初から知っていた者の告白が始まったとき、裁判の風景は全て覆され……。
一人の中学生の死の真相に迫るうち、1990年という時代背景や当時の社会問題、舞台となった東京の下町の姿や歴史なども回顧することができ、なんといっても中学生が自分たちの手で裁判をやってのけるというリーガルサスペンスのストーリーにもゾクゾクさせられた。
前後編での映画化が決定しているので是非観てみたい。
