台湾鐵道浪漫紀行 5日  3日目 その2  枋寮→台東 普快車 客車列車の旅   | 私の旅ブログ

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 高雄から乗ってきた自強号で着いた枋寮駅

水色の客車は、快速に相当する「復興号」用の客車ですが、最近は普通列車に相当する「区間車」としての運行が主体です。
窓が開かない特急列車のような外観の車両です。



台湾の鉄道運賃には特急料金や急行料金はありません。
乗る列車の種類によって運賃が決まっています。
日本の相当 種別 10㎞ごとの運賃
特急 自強号 NT$22.7
急行 莒光 NT$17.5
快速 復興号・区間快車 NT$14.6
普通 区間車 NT$14.6
普通 普快車 NT$10.4

「普快車」には冷房設備がありません。そのため運賃料率は安く設定されています。
但し普快車としての定期運用が残るのは、枋寮―台東の1往復(客車列車) 台東―玉里の3往復(DR2700形気動車)、玉里ー花蓮の2往復(DR2700形気動車)だけだと思います。 
 

枋寮駅 11時42分 
12:05発 台東行き 普快車 3671列車の編成が入線してきました。

 




発車まではまだ時間があるのでちょっとだけ駅の外へ出ます。

この旅の中で、この時は晴れて暖かでした。



地方なのでのんびりした感じです。



犬ものんびりしています。

 

出札口  券売機の右側には荷物取扱いの窓口があります。



発車が近づいてきたので改札を通ります。







普快車 この日の編成はディーゼル機関車重連牽引、3両の客車でした、

客車の番号は 35SPK32717 + 35SPK32734 + 40TPK32206  最後部の車両はインド製です。 
記号の意味は、初めの二ケタの数字が車輛の重さ(整備重量)トン数、「S」は2等 「T」は3等に由来 「P」は客車の意味。「K」は緩急設備(手ブレーキ)を持つと言う意味です。

日本流に言うならば、オハフ32700形 オハフ32700形 スハフ32200形ということでしょう。
(私の解釈では「S」も「T」も、「ハ」とします。 32700は指定席扱いもある優等列車用として誕生した経緯がありますが、32200は製造当初から普通列車用車両です。)



客車の各種表記も日本と似ています。

この車両は、日本での全般検査に相当する期限は105年(2016年)4月のようです。
高廠は高雄工場の意味でしょう。



今は区間車運用が主体の復興号客車が並んで停まっていました。



間もなく出発する、普快車3671次(3671列車) 台東行き 



ビニール張りのシートが並んでいます。

 


定刻に発車。次の停車駅は、加禄 です。

花蓮 発 新左營 行き 自強号 304列車 との交換待ちです。

9両編成のディーゼルカーが高速で通過して行きました。 (その動画です。)




車端部には鏡が取り付けてありました。




客車内の動画です。



車窓風景です。



列車は、台湾最南端の駅、坊山 に到着します。 見えている海は、台湾海峡です。




ここから先は、中央山脈を抜けて行きます。

枋寮から台東に至る98.2kmの南廻線は、1992年10月5日に全線開業しました。
トンネル数:35 橋梁数:158 建設は困難を極めました。全長97.15kmのうち、トンネル区間が38.9kmを占めています。

8,070mの中央トンネルは台湾の鉄道で二番目に長いトンネル。
将来、列車が増えた時のことも考慮して複線のトンネルとして建設されています。
※台湾で一番長い鉄道トンネルは、北廻線の新観音トンネル(10,307m)


お弁当

 



臺鐡便當 60元 約200円 とても安い。



豚の排骨 煮玉子など定番のお弁当。

好き嫌いは分かれるのでしょうが。私はこのお弁当が大好きです。

 

トンネルの中を走っています。

 

長いトンネルを抜けて現れた海は太平洋です。

台湾の東海岸に抜けました。




トンネルをたびたび抜けて行きます。

 


 


列車最後部からの動画です。






最後部のインド製客車 車内はセミクロスシートです。


 

列車は海に沿って快走して行きます。







車両の番号プレートがなく、番号が手で書かれています。

悪質なマニアの仕業ではないことを祈ります。

 


金崙駅では、台東 発 新左營行きの 光号 704列車との交換待ちです。

トンネルを抜けて列車がやって来ました。

 


13時35分 定刻です。(台湾では定刻を 準點 と書きます。)

 

太麻里 駅  

旧型の客車が留置されていました。

 

復興号カラーの客車もいました。 色あせていましたので廃車疎開留置でしょう。

旧型の客車に冷房を取り付け復興号カラーに塗った俗に「偽復興号」と呼ばれた車両でしょう。

(この写真だけは、タブレット端末で撮影したものなので画質が劣ります。)



さらに列車は進んで行きます。


 

 


知本 駅 では、 観光列車 「環島之星」を連結した、

花蓮 発 台東 高雄経由 台北行きの 光号 52列車と交換しました。

知本まで電化工事中 架線柱が建てられました。

 


この列車は、花蓮を11:05に発車 台湾を南回りで走り、21:40に台北着
10時間35分のロングラン列車、走行営業キロは682.1km 東京から秋田や姫路ぐらいまでに相当する距離を走る昼行列車です。
大回り運行のため通しで乗車する乗客はほとんどいないと思います。



枋寮から 98.2km 2時間14分のローカル列車の旅。

14時19分 定刻で台東に着きました。




駅での一コマ 


台湾も鉄道の近代化が進み、旧型の車両は姿を消して行きます。
暑い台湾 一般乗客にとって冷房は必須ですが、冷房車は窓が開きません。
このような路線、気候が良い季節であれば自然の風に当たってみたいものです。
割増料金の観光列車でも良いのでこのような列車を残していただきたいものです。

(次回に続きます。)