凛音目線____
凛音「あーあ、憂鬱。」
羅希先輩もいないし部屋でつぶやいてみた
憂鬱な気分の夏休み初日。
もう帰る荷物も準備できたし、お土産も買ったし、特にやることもない。(課題はあるけど、実家でやること残しておかないと)
なんとなく奇龍先輩にメールしてみる
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こんにちは!
凛音です^_^
先輩今何してますか?
RE:おー!
俺は今クラスメイトとカラオケ行ってるぜ!!!
なんかあったか?
☆奇龍☆
RERE:いえ!なんとなく!
楽しんできてくださいね♪
RERERE:おう!^_^
☆奇龍☆
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カラオケか…
3年の二人は今日は学校でやることがあるらしい。
雨梨先輩にメールしてみよう。
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こんにちは!
凛音です^_^
先輩今何してますか?
RE:今はラボにいる。課題?
RERE:いえ!なんとなく聞いただけです!
RERERE:一応僕は昼までだから、どっか行く?
RERERERE:はい!じゃあお昼食べたら厩舎にいますね^ ^
RERERERERE:了解
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まさか雨梨先輩と遊びにいけることになるとは思わなかったー!
すると
蒼桜にぃから電話?
凛音「もしもし?」
蒼桜「凛音か、ちょっと先生が呼んでいるから校長室に来てくれる?」
凛音「わかった。」
蒼桜目線____
正直この状況で緊張しない人がいないだろう…
校長と凛音の担任となんだか身分が高そうな老夫婦
この状況で凛音のことを聞かれるとは思わなかった。
まだこの場に羅希がいてくれて本当に良かった。
校長「今呼びましたのですぐに来ると思います。」
夫「手間をかけさせてすまぬな。」
校長「いえ。一条先輩には現役時代お世話になりましたから。」
校長の先輩…
妻「ところで猫音は最近どうです?」
校長「相変わらずがんばっていると聞いております。
先日の戦争では司令を無事に成し遂げたようですよ。」
なんだから司令部の話で盛り上がっている。
羅希「班長…多分あの男の人は一条厳久郎さんだよ。」
蒼桜「ごめん。だれ?」
羅希「昔黒軍の危機を救った司令部のリーダーって言われている人。
あの人の息子さんは騎馬兵団かなんかで武勇を挙げた人だよ。」
知らなかった…
羅希「一条家はしかも黒軍の名門って言われているところだよ。」
すると
凛音「失礼します!戦闘学科1年の四月一日です。」
校長「こちらへ。」
厳久郎「君が四月一日凛音さん?」
凛音「はい。」
凛音緊張しているな…
厳久郎の妻「目がそっくりね。あなたのお母さんの名前は?」
凛音「綺羅です。」
厳久郎「本当に四月一日さん?」
凛音「はい。」
困った顔をしている三人。
凛音がこっちを見る
蒼桜「凛音、もしかして生みの方のお母さんの名前をきいているんじゃないか?」
と助け舟を出すと…
あっ!
という顔をして凛音は
凛音「私の生みの母の名前は琴音です。」
厳久郎「凛音さん、よく聞くんだよ。
その琴音は私の娘だ。
つまり貴方は私たちの孫だ。」
!?!?
先生達の顔色は変わらない。
先に聞いていたのか。
凛音「えっと…私のおじいちゃんとおばあちゃんってことですか?」
厳久郎「そうだよ。それでな、もしよかったらの話だが、寮を出てうちんちにこないか?」
凛音「…ちょっと考えさせてもらっていいですか?」
厳久郎の妻「もちろん!」
そこから少し話をして解散になった。
凛音は気まずそうだけどなんとか場はもったし、とりあえず良かったのかな?
羅希「凛音どっかこの後いかない?」
凛音「私、雨梨先輩と約束して…」
羅希「ついていっていい?」
凛音「聞いてみますね!」
凛音「もしもし!雨梨先輩!羅希先輩も一緒に遊びに行ってもいいですか?はい、はい。わかりました!はーい。ではまた後で!」
羅希「OKだった?」
凛音「はい!蒼桜にぃはどうするの?」
蒼桜「俺はまだやること残ってるからちょっとパスだ。楽しんでおいでね。」
その晩____
凛音目線____
今日は楽しかったなぁー!
明日には戻るんだよね。
お母さん居ないからまだ気が楽だけどねぇ。
電話が鳴る。
神咲班はたまにしかメールを使わない。
声で相手の様子を見るためらしいけど…
凛音「もしもし蒼桜にぃ?」
蒼桜「もしもし、明日帰るんだよね?」
凛音「うん。」
蒼桜「急いで書類とかいろいろ仕上げるから二週間後にはそっち帰れると思う!」
凛音「本当っ!?」
蒼桜「うん(笑)だからそれまでは出れない時もあるかもしれないけれど電話してきていいからね!」
凛音「うん!!」
蒼桜「それと…」
凛音「?」
蒼桜「毎年花火大会あるじゃん?あの頃には確実に帰ってるから一緒に行かない?」
凛音「いいの?行きたい!!!」
蒼桜「なら決まりだね。明日の出発は何時?」
凛音「九時にお父さんが迎えにくるみたい」
蒼桜「そっか…気をつけてね!」
凛音「うん!じゃーね!」
花火大会誘われた…!
1年で一番大きい花火大会と言われてるけど、お父さんが家族席とってくれて去年見に行ったぐらいかな…
蒼桜にぃと行くのは初めて!!
浴衣着ていこうかな♪
羅希「凛音。」
凛音「はい!」
羅希「嬉しそうだね(笑)」
凛音「あっ…////はい(笑)」
羅希「班長からデートのお誘いってところ?地元に戻って私たちの邪魔が入らないところでデートねぇw」
凛音「な、なんでそこまで分かるんですか!?」
羅希「班長の考えそうなことだからw」
さすが、羅希先輩…
羅希「そーだ、凛音地元帰っても私たちにも連絡しなよ。班長にばっかりしてたら帰ってきた時に部屋に入れてあげないからね(笑)」
凛音「はい^_^」
翌日____
羅希目線____
凛音の父「凛音!元気だったか?」
車から降りてきたのはダンディなおじさん。
目以外は似ている気がする。
凛音「うん!みんな優しいし、元気にしてたよ!」
凛音の父「怪我したって先生から聞いたけど大丈夫か!?」
凛音「大丈夫って電話したじゃん(笑)」
班長から聞いていたほど娘を放置する親には見えないけど…
凛音の父「みなさん娘がお世話になりました!」
蒼桜「いえいえ。
じゃあ凛音また後日な!」
班長の態度からして班長はこの人苦手そうだな。
奇龍「凛音!!さみしくなったらいつでも連絡しろよ☆あと課題わからない時もな!!」
羅希「あんたに課題聞いたら余計わからなくなるでしょ!」
奇龍「はぁっ!?ならねーよ!」
雨梨「凛音…聞くなら僕に聞いてね。」
みんなの声かけにうなづく凛音に
羅希「凛音おいで!」
と両手を広げる
凛音が私に抱きつく
羅希「連絡してね。あとちゃんと夏休み明け戻ってくるんだよ?」
凛音「もちろんです!」
羅希「じゃあいってらっしゃい!」
凛音「はい!いってきます!!!」
車に乗って見えなくなるまでお互い手を振り続けた。
凛音目線____
父「凛音いい仲間が出来たな。」
凛音「うん。」
父「亡くなったお母さんも喜んでいるだろうな。」
凛音「…そーだね。」
お父さんが亡くなったお母さんの話を再婚してから出すのは珍しい。
今なら言えるかな…?
凛音「お父さん」
父「ん?」
凛音「一条のおじいちゃんとおばあちゃんに会ったよ」
父「っ!!!…そうか。」
凛音「昨日学校に来て、それで話したよ。」
父「元気だったか?」
凛音「うん。…ねぇ、なんでおじいちゃんおばあちゃんがまだ生きてること教えてくれなかったの?」
困らせるかな?
もちろん答えは知ってるけど、ちゃんと聞きたかった
父「再婚したからな。」
だよね…
凛音「知らなかったみたいだよ再婚したこと。驚いてた。」
父「言ってないからな。
そもそもお母さんが亡くなってからは連絡すらとってない。
結婚も賛成はされていなかったしな。
お母さんが亡くなってからは半ば縁が切れたって感じだ。」
凛音「なんか聞いてごめん。」
父「いいさ。お前が大和に行くならいつかは向こうにバレると思ったし。
一条家は黒軍の名門の家で、源九郎さんは有名な司令塔、お前のお母さんのお兄さんは有名な騎馬兵団の戦士だったみたいだ。
お母さんも本当は黒軍に入る予定だったみたいだけど体が弱いから大和の普通科に進学したみたいだ。」
凛音「じゃあ、お母さん大和出身なの?」
父「あぁ。お母さんの話ちゃんとしたことなかったし、お母さんの話しようか。」
今まであまり聞かなかったお母さんの話をお父さんはゆっくりと懐かしむみたいに話し出した。
父「出会ったのは大学生の時。
お母さんは文学部日本文学学科の生徒で俺は農業科で専攻は畜産。
全く違う系統の学科だったから二年の終わりまでお互いを知らなかった。
でも俺がお母さんのお兄さんと仲が良くなって、そしてお母さんと出会った。
付き合い初めて二人とも自然が好きでよくピクニックとかしてな。
大学四年になってお父さんは実家に就職することになって、お母さんは体が弱いから実家に戻ることになって結婚しようって言ったんだ。
もちろん向こうの親は大反対。
黒軍の由緒正しい家に嫁がせる予定だったからな。
賛成してくれたのはお兄さんだけさ。
お母さんは一生懸命説得したんだけど、全然聞いてもらえなくてね。
でもお兄さんが「こいつは高校も普通科で黒軍とあまり関わりがないし、黒軍に縛らないであげてくれ」って頼み込んでくれてね。
自然が豊かだし、いいってことになったんだ。
それで少しして凛音を妊娠して、凛音を出産した後からもっと病気がちになって亡くなったんだ。
凛音の存在は知ってたはず。
出産の時は立ち会ってたからね。
でも、連絡が途絶えたし、わざわざ定期的に連絡を入れたらそのうち一条家の養子にされてしまいそうで定期的に連絡を入れることをしなかったんだ。
だから中2の時に大和に入りたいって言い出して驚いた。
黒軍の血はやっぱり流れてると思ったよ。」
凛音「だからすっごく反対したの?」
父「純粋に戦場に行くことも一条家に近づくことも不安だし、高校で親元から離れて過ごさせるなんて想像出来なかったんだ。側にいてほしかったからね。」
凛音「でも、今のお母さんが賛成したから大和に行くこと許してくれたんでしょ?」
父「もう高校生なら子供じゃないし、本人の自由だって言われたからな。」
大和に通えたのは嬉しいし、その点では感謝しないといけないよね。
でも、今のお母さんが賛成した理由は私の為じゃなくて、私がいなくなればやりやすいからだよ…
なんて言えないよね。
父「まぁ、なんか辛かったらいつでも帰ってこいよ。」
凛音「うん。」