ワールドカップを見始めてから36年。
高校生だった1986年メキシコ大会からずっと見続けています。
クラスのサッカー部の人が話をしていたのをきっかけに何気に見た時に、今まで見たことのないスピーディーでパワフルでそれでいてエレガントな技に圧倒され、それからまるで4年に一度のヒーローショーを見る感覚でワールドカップを見ています。
仮面ライダー対ウルトラマンを見ているかのようで、だからか、サッカーをやりたいとは思ったことはありません。
ヒーローになって悪とは戦いたくないですから。
今年も楽しみにしていて、毎晩、毎朝、目覚まし時計をかけて寝不足になりながら見ています。
特に応援しているのはカメルーンで、ローマ大会での大躍進、日韓ワールドカップでの呪術師同行により相手に呪いをかけて試合に臨むといった技に感動しました。
患者さんから
「日本代表っていつの間に強くなったんでしょう」
と聞かれてハッとしました。
そういえば日本代表の試合って見たことない。
ヨーロッパや南アフリカ、そしてここ最近レベルが上がっているアフリカのチームに比べたら、どうしてももたもたした野暮ったいカッコ悪いサッカーに思えていたからです。
今までワールドカップに出れたのも、単純に他のアジアのチームが弱いだけで世界的には大したことないだろうって。
しかし今回、ワールドカップの試合を見て、明らかに世界との差が縮まり、今回は本気で優勝も目指せると思っていました。
高校生の時は、まだJリーグも無く、まさかこの大舞台に日本が出る時が来るとは思ってませんでした。
ワールドカップに出た時もおまけみたいな感覚でした。
近年、錦織圭選手や大谷翔平選手のように、それまでは欧米の人しか活躍できなかった場所で日本人が活躍し始め、そのノウハウが共有されることによって日本人どころか世界中の選手のレベルがすごく高くなっています。
36年かけてやっと世界に並びつつある日本サッカー界のように、他のスポーツもこれからもっと世界に出ていって活躍する選手がでてくるでしょう。
私は今までワールドカップはずっとカメルーンを応援してましたが、次回のアメリカ大陸大会ではぜひ決勝戦でカメルーン対日本になって優勝して欲しいです。
そのためにはやっぱり国のバックアップが必要で、もはやアマチュアだから個人でやれというのに無理が来ています。
4年後までにしっかりとサポートして環境を整えて欲しいです。
そう遠くない日にワールドカップのトロフィーが日本にやってくる日が近いことを確信した試合でした。
みんなワールドカップが終わったって言ってますが、これからが本当の盛り上がりです。
楽しみ。
私は個人的にもノーベル賞より国民栄誉賞よりワールドカップの優勝が欲しいです。
その方法をこれから考えます。