オランダ-スロバキアを見つつ、おととい見てきたミュージカル「アイーダ」について。

「アイーダ」といえば、サッカーの応援歌として有名な凱旋行進曲くらいしか知らない。当然どんな話なのかも知らなかったので、開演前に一応ストーリーだけ軽くチェックしてから見た。

そもそも初の劇団四季ミュージカル観劇だったけど、想像以上によかった。どうも日本語のミュージカルはわざとらしく聞こえそうという先入観があったんだけど、確かにわざとらしく感じたとこもあったものの(笑)、演技力と言い歌唱力と言い当たり前だけどさすがの素晴らしさだった。

ストーリーに関しては初めてだったせいか、思わずエンディングで涙。涙もろくなったなぁ(笑)。

でも確か古代エジプトの話のはずなのに、衣装がやや現代風なのはどうなんだろうと思った。あとで知ったが、もともとのオペラ作品ではいかにも古代エジプトらしい衣装をまとっているらしいけど、そのほうが雰囲気が出ていいのになぁ、とちょっと思った。

ただ全体的には満足。思いのほかよかったので、また9月に別の四季のミュージカルを見に行くことにしてしまった。そういえば、大井町でライオンキングも始まったし、しばらくミュージカルにはまりそうだ。
もう更新するのやめようかと思ったんだけど、せっかくなので気長に続けます。

イタリア5日目。

今日のメインは出発前に見学の予約をしておいたウフィツィ美術館。予約をした時間が朝早くだったせいか予約なしの列も大行列ってほどではなかったけど、それでも待ち時間はけっこうあったらしいので予約をしていった方が無難だろう。

当然館内は撮影禁止のため写真はないけど、名前は知らなくても絵を見ればきっと分かるかの有名なボッティチェッリの「プリマヴェーラ」や「ヴィーナスの誕生」をはじめ、イタリアルネサンスの珠玉の作品の数々がところ狭しと並べられている。

ゆっくり見て回ったらたぶん丸1日かかるのではないかと思われるほど作品の数は半端ないけど、詰め込み観光旅行の2人はあまり知らない人の作品は飛ばしてw、効率よく(?)見て回った。

とりあえず作品の数々はこちらで。

そしてランチは、これまた添乗員さんに教えてもらった美術館出口近くのRobertoという魚介料理が自慢の店にて。何でも若旦那の奥さんは日本人らしく、奥さんがお店に出てくることはなかったけど、店内に飾られていた日本酒の一升瓶にその事実を垣間見ることが出来た。

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まずは前菜に魚介盛り合わせ

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またもいつものボンゴレ。ボンゴレは旅行中よく食べたけど、ここのもうまかった

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嫁さんが食べてたイカスミパスタ。パスタまで黒いのは初めて。

派手さはないけど、家庭的で素朴な料理が味わえるアットホームな店って風情。若旦那(たぶんホール担当の背の高い彼だと思う)も微妙に愛想ないんだけど、お高くとまったレストランのウェイターと違いその愛想のなさが逆に商売っ気を感じさせず家族経営っていう雰囲気を余計にかもし出している。

何気に居心地がよくて、結局フィレンツェ滞在中にもう1回訪れてしまった。

おなかいっぱいになって満足した後は運動だ。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のクーポラに上ってみた。これまたサン・ピエトロ大聖堂のクーポラと同じく狭い階段を気が遠くなるほど何段も上ることになる。けど、上りきったときの爽快感と景色の素晴らしさは何物にも変えがたい。今までこういう鐘楼とか上らない派だったけど(だって疲れるからw)、今回の旅行でちょっとある意味はまったかも。

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っていう発言に対する説得力のかけらもない写真だけど・・・この日も天気が微妙だったので

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天気は実はめまぐるしく変わっていて、雨がぱらっと降ったかと思ったら晴れ間が覗くというような不安定な一日だった

クーポラを下り、再びフィレンツェ市内を散策。ああいう狭い路地ばかりの街って歩き回るだけで楽しい。いろんな発見があるし、路地じたいも絵になるところが多いし。そんな街中をひたすら歩き回った。

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フィレンツェのシンボルの1つ、フェラガモ

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アルノ川沿いに立つ5つ星のHotel Westin。一泊くらいしてみたかった。

そんなわけであっという間にディナー。今日のディナーはまたまた歩き方を頼りに。かのパバロッティやチャールズ皇太子も訪れたという、ココ・レッツォーネという店。

あ、オランダ戦始まってしまったのでw、続きはまた。
イタリア4日目。なお、この旅行記は5/2から5/11にかけて行ったイタリアの記録です。徐々に細かいところは忘れはじめてます。

さて、今日も雨が今にも振り出しそうな空模様。

テルミニ駅10時15分発ミラノ行き(だった気がする)のユーロスターに乗り、フィレンツェ サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に向かう。フィレンツェまでは1時間半ほど。

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テルミニ駅に滑り込むユーロスター。世界の車窓からっぽいw。

ちなみに撮り鉄ではありません。

ローマを出てしばらくするとトスカーナ州に入り、のどかな田園地帯を抜け、やがてフィレンツェの街に到着。

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フィレンツェも雨

着いて早々、まずはランチ。添乗員さんに教えてもらった「アニタ」って言うレストランに行ってみる。

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いわゆるペンネ・アラビアータ

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ステーキにカプレーゼにサラダ、あとベークトポテトみたいなの

ペンネも問題なし。ステーキはちょっと固めだけどジューシーで肉の味がしっかり。量はかなり多かったけどけっこう安かったし、味はよかったし、まずは出だし好調。ローマとは違いこの後に期待を持たせる展開だ。

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ポンテ・ヴェッキオ

銀座にある宝飾店じゃなくて橋の名前。フィレンツェ最古の橋で、橋の上には宝飾店が並んでいる。さらに橋の上にはヴァザーリの回廊と呼ばれる、メディチ家専用の回廊がある。その昔、メディチ家の人々が自宅から執政所まで安全に通えるように作られたとか。長さが1km近くあるらしい。

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反対側から見るとこんな感じ

フィレンツェはローマと違ってこじんまりとした街なので、主要なところは全て徒歩でまわれる。日本人にはなれない石畳の道は疲れるけど、フィレンツェはぜったい歩き回った方がいい。

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歩き回ってたどり着いたドゥオーモ

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装飾が美しい

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まずは外を眺め散策を続ける

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散策中ふらりと寄ったスポーツショップ(INTERSPORT)でw。まだ持ってないので一瞬買おうかと思った。

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こういうのよく目にする。日本で言えば家紋みたいなもの?

で向かったのはアカデミア美術館。ミケランジェロのダヴィデ像が飾られている美術館だ。中は撮影禁止だったので、ダヴィデ像はこちらで。

見た目はギリシア彫刻かローマ時代のものに見えるが、ミケランジェロ作なので時代はルネッサンス。さらにもっと小さいものを想像していたんだけど、あんなに見上げるほど大きいものだとは思わなかった。

そして再び散策開始。

ドゥオーモに戻って内部潜入。

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天井の様子

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ちょっとボケてるけど、時計の文字盤が見える

中は外とは違い装飾が少なく厳格な印象を受ける。

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ドゥオーモ正面にある洗礼堂の「天国の扉」。ただしレプリカ

ドゥオーモからちょっと歩いて、レプッブリカ広場にある「ジッリ」ってカフェでお茶。自分は白ワイン。

旅行中、朝食以外は常にワインを飲んでいるというのが日課となってしまった。ランチでハーフ(時にフルボトル)、カフェでグラスワイン、そしてディナーでまたボトル。もともとワインの味にそんなにうるさいわけではないけど、適当にグラスワインくれとか適当にボトルでちょうだいって言っても、ワインではずれたことはなかった。

そういえばあの悪夢のローマの店(こちら参照)も、確かスプマンテをボトルで頼んだんだけど、それ「は」美味しかったな。

広場に集まる鳩とかそれに群がる子供達を眺めながら、優雅にお茶をする。贅沢だねー。日本ではこういう贅沢ってなかなか味わえないのが残念だ。またヨーロッパ行かないとな。

という感じでまったりお茶をしているとあっと言う間に時間は過ぎてしまう。ちょっと買い物をしてホテルにいったん帰ろう。

フィレンツェはゆっくり買い物をしようという気になる。ローマって人は多いし、車はうるさいし、なんかショッピングをゆっくりしようって気にならないんだよね。実際ならなかったし。

というわけで、お土産と自分用財布と嫁のカバンと・・・。買い物をしようという気になる街だからしかたない(笑)。

さて、ディナー。気取ったイタリアンには興味はない。ランチもそうだったけど、トスカーナのいわゆる田舎料理的なものが食べたい。ということで、「マリオーネ」っていうところが歩き方(まだ活用中)見てて気になったので行ってみたけど、すごい行列。結局フィレンツェ滞在中行きたくてもいつも混んでて一度も行けなかった。

で、そこはあきらめて、「イル・ラティーニ」ってとこに行ってみる。期待通り、野趣溢れる料理にみんな喰らいついている。こりゃ楽しみ。

席につく。両隣ともイギリス人夫婦。片方は老夫婦、もう片方は中年カップル。老夫婦の方は既に料理を食べ終わったムードをかもし出しているが、残している量が尋常じゃない。じゃあもとはいったい?ってくらい。

そして中年カップルの旦那さんが不敵な笑みを浮かべ、「僕は1kgの肉食べるよ」と。

は?頭おかしいんじゃないの?1kgって!?

そうこうしているうちに運ばれてくる1kg。それにしゃぶりつき、うまそうに食うイギリス人。確かにうまそうだけど、ちょっとありえない。

他のメニューもあるんだろうけど、すっかりひよってしまい、嫁と2人で無難にパスタだけ。(またか)

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ラビオリね。これはこれでおいしかったですよ。

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これはなんだっけ。野菜とペンネみたいな感じ。

どちらもアルデンテで美味しかったけど、中年夫には「お前ひよったな」みたいな顔で見られるし、老婦人には「それでいいのよ」みたいな暖かい目で見られた。しまった、ここは流されて1kgとは言わないまでもステーキに行っておくべきだったかな。確かに牛も豚も鴨もどれもワイルドでうまそうだったのに。

味には満足だったけど、ちょっと後悔。

ちなみに中年夫、そんなに大きい人じゃないのにちゃんと1kg食べきって店員にびっくりされてた。

そんな感じでフィレンツェ1日目終了。ローマと違って詰め込みすぎずゆっくりと散策が出来た。ローマもまた行きたいけど、街としてはフィレンツェの方が落ち着いていて好きだな。

続く。