3日目。

一転して朝から雨だ。しかもけっこう降っている。地中海的な(あくまでイメージ)からっとした青空をイタリアに期待していた夫婦2人は、それが幻想だったことに気づく。でも本当はあんまり雨降らないらしいけどね・・・。

雨がけっこう強かったのでちょっと外を歩き回る観光はやめて、まずは朝から「ローマ国立博物館 マッシモ宮」に行くことにする。泊まっているホテルがテルミニ駅近くだったので、テルミニ駅近くのこの博物館が近くて便利そうだからという安易な理由で。

ちなみにテルミニとは何となく想像が着くとおり、terminalと語源は同じ。つまり終着駅という意味。ローマにある終着駅(ヨーロッパによくある行き止まりの駅)だから、テルミニ駅。意外と浅いネーミングだったりする。

さて、ローマ国立博物館はローマ時代の住居や神殿跡などから発掘されたフレスコ画とかタイルとか彫刻などが展示された博物館だ。

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初代皇帝アウグストゥスと妃リヴィアの家から発掘されたフレスコ画

これを見るだけで、アウグストゥス帝の生活の豊かさが伝わってくる。こうした当時の住居に飾られていた壁画やタイルなどを見ていると、トーガをまとったローマ人がそこら辺を歩いているように感じる。当時の生活を垣間見ることが出来るなかなか興味深い博物館だ。

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何かの戦争に勝利したことを記念して作られたもの・・・だった気がする

もう1ヶ月近くも前の旅行ですから、そりゃ忘れますって。

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ご存知初代皇帝ガイウス・ユリウス・カエサル・オクタウィアヌス・アウグストゥス

雨宿り程度にしか考えていなかったんだけど、そんな理由が失礼なくらいとても知的好奇心と想像力を刺激されるいい博物館だった。

さて想像力を働かせて知的好奇心を刺激しまくると腹が減る。ということでここらでランチ。が、これがおおはずれ。

またしても歩き方に出てた博物館近くのオステリア・デ・ルチアーノってところに行ってみたわけだが。

そもそも店に入るときに「ニーハオ」とか「コンニチハ」とやたらと話しかけてくる店員がいる時点で、観光客向けの三流店って気づけば良かったのだけど、そのまま入ってしまったのが運のつき。

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ボンゴレ

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アマトリチャーナ

出てきた瞬間に、「これ明らかに伸びてるよね」と2人で話し、一口。やっぱり。これ以上ないくらいに伸びてる。アルデンテとはほど遠いひどい作り。まだ俺がゆでた方がマシ。というか俺の方がよっぽど上手い店出す自信がある。

地元の人は喜んで食べているように見えたので、彼らの舌がおかしいのか、あるいはうちらが日本人だからって適当なものを出されたのか。もし後者なら一度東京のイタリアンの店にあの店員連れて行ってやりたい。日本人の舌はそれなりに肥えてるんだぞと。

あーあ、またしてもハズレ。どうも食事に恵まれない。イタリアはどこ行っても美味しいって聞いていたのに、いく場所は地元の人に聞くかちゃんと調べていかないといけないなとあらためて思った。

ランチに失敗し沈み込んで店を後にした2人に、唯一空だけが微笑みかけてくれた。さっきまでの雨が嘘のように晴れ。2日目ほどではないけど、天候が回復した。

ということで気を取り直して、当初の予定に戻ってローマ散策。いよいよローマと言えばあそこ、っていうところを目指す。

続く