インカレまで8 | 東洋大学体育会水泳部のブログ

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こんばんは!

遂に最後のブログを書く日がきました。

4年 何澤由衣です。

長いと思いますが、最後までお付き合いください。よろしくお願いします!!





本日は福島県での10日間の合宿最終日でした。

朝1回練習をした後は、皆で流しそうめんをしました。

そうめん以外にも桃やナス、ブルーベリーやチーズなど色んなものが流れてきて、楽しかったです!

福島市名物のプリンパンもいただきました。


4年ながらも大学での合宿は初めてで、普段の生活から離れ、山と川に囲まれた自然の多い温泉旅館「花の瀬」で皆と生活を共にし、日差しが強い中、雨が強い中も終始笑顔で頑張れたことはとても良かったです!

練習ベストや自己ベストがよく聞こえた合宿で、皆の調子が徐々に上がってきています!

そしてとても焼けました!






カブトムシ探しやツーリングなど自然を堪能したり、福島のフルーツや流しそうめん、スイカ割り、BBQなど夏らしい思い出も堪能できたりと、練習以外でも充実していた10日間でした。

何よりも福島の方の快いサービス精神に心を打たれました!

今回関わってくださった全ての人のお陰で、良い合宿でした。

本当にありがとうございます!!

東洋に戻ってからの一週間でより一層調子を上げてインカレを迎えていきたいです!!!









さて、インカレまで残すところ8日となりました!

私は国体で水泳を引退します。

この東洋を背負って頑張れる日はインカレで終わります。



正直な心境は、最後のインカレに向けて、尋常ではないほどの闘志が燃えているのかといわれればそうではなくて、微かな火を全力で守り、火起こしを続けている、そんな感覚です。

チャレンジャー精神で立ち向かっていた1年生のインカレ。30点貢献することができ、達成感と向上心で満ち溢れていました。





刺激的な毎日で充実していました。


しかし、怪我により思うように泳げず、1点しか貢献できなかった2年目。

思っていたより前進できたがB決勝止まりの3年目。

今、4回目のインカレに向けては、逆襲というか反逆精神で立ち向かっている感覚です。

4回しかないインカレだからこそ沢山の思い出、思い入れがあり、借りを返さなければなりません。



ポジティブな思い出も大きかったですが、ハッキリ言って、私の大学水泳はほぼ暗闇でした。

自分に対する期待が大きすぎたのかもしれませんが、苦しさが圧倒的でした。



ブランク自体は高校生の時に3年越しのベストを出して乗り越えてきていたのですが、大学1年の3月に包丁を足の甲に落としてしまい、左足の母趾腱断裂を起こしてからは、2度目のブランクに陥りました。

怪我のことを語るのは、言い訳だと思われているような気がしてずっとコンプレックスに感じていましたが、怪我を侮ってはいけず、怪我からの復帰を収めている選手は本当に尊敬します。

身近なところでは、大橋悠依さんもバランスの悪さに悩みながらも結果を残している選手です。



痛々しくすみません。


私の怪我自体は、どうも日常生活の何もしていない時ですら、足に違和感があるレベルで、解決の糸口が過去の経験だけでは導くことができませんでした。



足の親指がうまく機能させられないだけで、身体にあらゆる不調が起こるようになり、左に引っ張られながら泳いでいたので、まっすぐ泳ぐことすらしんどくて、

状況を説明することにまずとても苦戦しました。



腱がそもそも短くなってしまっているため、可動域が物理的に狭くなっている。ならばリハビリをしても意味が無い。何もしていなくても疲れる。どんなドライをしてもうまく身体を使えない。誰に言っても考えすぎとか、メンタルや私生活の見直しで片付けられる。

いっそのこと、タイムが遅すぎてサボりと見られて誤解されることもあった。

何のために水泳をやっているのか、分からない。

こんな思考回路になるほど、悩み追い込まれていました。

頑張りたいけど頑張れない状況は、何よりも辛くて、

一生向き合わなければならない傷を背負いました。



しかし、私は今日という今日まで大好きな水泳を続けている。

私のようなシチュエーションに陥ったら大半は辞めているだろうと言えるぐらい過酷な現実だったが続けてこれている。

どんな状況でもどんなに思い通りにいかなくても、ここまでやれるんだ!と証明したかった。


だから、無理かもしれないけど、やってみよう精神で

必死に身体の姿勢改善や体幹を入れる方法を調べては試しを繰り返し、疲れていても自分で行動に移すことを諦めませんでした。


すると、大学3年の2月、ようやく思い通りのレースができ、4年の4月に行われた日本選手権では決勝の舞台に立つことが出来ました。

大したことはないですが、私にとっては、

再び日本の上位決定戦で争うことができるとは思ってもいなかったので、心から嬉しかったのと、その嬉しさを共有できたことを鮮明に覚えていて、これが水泳の醍醐味だと感じました。





這い上がろうと決めた原動力は、過去の自分が作ってくれた努力を裏切りたくないこと、自分が頑張ることで周りに与える影響力を微力だとしても信じること、そして、今まで関わった周りの人全てに感謝の気持ちを伝えて、喜びや感動を共有したいこと。

自分と周りの期待や自信に応えたいから、この壁を乗り越えようとチャレンジできているんだと思います。



長く同じことを続けることに正解も不正解もないと思いますが、

私は水泳を通じての自己実現であったり夢を追う日々に昔も今も夢中で、水泳に出会えて良かったと心底感じています。



 


家族、怪我でお世話になった病院の方々、ケアでお世話になっている方々、これまでの先生、先輩や後輩、同期、私の周りには贅沢にもこれだけの人がいます。

色んな人の顔が思い浮かびます。


だからこそ、自分のため、チームのため、関わってくれた全ての人のために、最後のインカレでは過去最高の恩返しがしたいです。



「調子ではなく実力で泳ぐ」

これは私の大先輩である松田健志さんからいただいた言葉で、ずっと大切にしている言葉です。

ホンマに速いやつは実力で泳ぐ。




集大成をインカレで、自分はこんなもんじゃないと実力を見せてやりたいと思います!!!



今年は有観客なので、会場の盛り上がりを楽しみながら、自分らしい笑顔の入場と、自己ベストのレースでチームに勢いをつけ、やり切ったと言えるインカレにしていきます!!!





また、これからも東洋大学水泳部の応援のほどよろしくお願いします!!






本日もブログをお読みいただき、ありがとうございました!


失礼します。



#到達

#インカレ2023