クラスB滅菌機 | 広島市西区「とよた歯科クリニック」の院長ブログ

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広島市西区庚午の「とよた歯科クリニック」院長のブログです。
歯科医師として父として夫として、日々の出来事を書いています。
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当院にクラスB滅菌機を導入致しました。

滅菌機には

下から順に

クラスN

クラス S

クラス B

と3種類あります。

 

「滅菌」とは

「有害無害を問わず対象物に存在している

すべての微生物及びウイルスなどを

殺滅または除去する事」

と定義されます。

 

言葉としては簡単ですが

これは実際にはなかなか難しい。

 

医療器具の滅菌では

「高温で高圧な蒸気によって

微生物を死滅させる」

「高圧蒸気滅菌機」が主に使われますが

この滅菌機に器具を入れて作動させれば

必ず付着した微生物を

すべて死滅させることが

できるというわけではありません。

 

例えば

クラスNの滅菌機に

包装された器具を大量に入れて

滅菌をかけたとすると

実際にはほとんどの器具が適切に滅菌されず

微生物などが

付着したままの可能性が高いのです。

(目には見えませんが・・・)。

 

「クラスN」はノーマルの意味で

一番滅菌範囲は狭いのです。

 

「クラスS」はスモール

これでもまだ狭い範囲。

 

「クラスB」はビッグ。

滅菌機の中では一番広範囲。

 

「クラスB」とだけ聞くとB級品みたいですが

(名前はもう少し考えてほしいですがガーン

実際には最高レベルなのです。

 

ヨーロッパではクラスBが最高基準とされ

ドイツなどでは80%近い歯科医院が

導入しています。

 

一方日本では5%以下。

クラスB滅菌機は非常に高価で

維持にもコストや手間がかかるため

診療報酬が海外に比べ極端に安い

日本においては

よっぽど採算度外視でないと

導入しないのは当然の判断だと思います。

 

とよた歯科クリニックでは

こういう時期だからこそ

見えない所

しかし大事なところに気を配る意味で

導入に踏み切りました。

 

コロナ禍でコロナコロナと騒がれていますが

生体に害を及ぼす微生物

ウイルスは他にもたくさんの種類がいます。

 

今回の導入で

院内感染予防の力がさらに向上するよう

努めていきたいと思います。

 

広島市 西区庚午の歯医者 とよた歯科クリニック 歯科 (toyota-dc.jp)