乾燥が大敵!
風が冷たい冬の時期になりましたが、実はこの時期は口内炎ができやすい季節なのです。
口内炎にはいくつか種類がありますが、その中で最も多いのがアフタ性口内炎です。
これは、ストレスや睡眠不足、栄養不足(ビタミンB群)で免疫力が下がった時にできることが多いです。
白い潰瘍(アフタ)ができて痛みも伴います。
なぜ冬に口内炎が増えるのでしょうか?
それは口内炎の原因が、口の中の乾燥だからです。
口の中は、1日に1.5~2Lもの唾液が分泌されます。
つまり、普段は唾液で潤った状態なのです。
唾液には殺菌作用や粘膜を保護する働きがあります。
これによって口内環境が守られているという側面があります。
しかし、唾液の量は年齢とともに減少し、冬は空気の乾燥で口内がカラカラになってしまいます。
口内炎予防には、大切なポイントが3つあります。
・規則正しい生活とバランスのよい食事を心がけることで免疫力を上げること。
・さらに、マメに歯磨きして口内を清潔に保つこと。
・そして、十分な水分補給を心がけ、食事の際にもよく噛んで唾液の分泌を促し、口の中を乾燥させないことです。
また、冬は感染症が増えやすい季節でもあります。
特に今シーズンはコロナ対策として乾燥対策も欠かせません。
冬の感染拡大の主な原因は、乾燥と換気不足です。
ただでさえ湿度が低いのに、暖房によって室内の湿度は更に低下します。
その上、寒さで換気の頻度も下がるため、空気が滞りがちです。
なぜ湿度が下がると感染リスクが上がるのでしょう。
飛沫感染の元になる飛沫は、湿度が低いとすぐに乾燥してサイズが小さくなり、床に落ちず空気中を浮遊する量が増えていきます。
具体的には、湿度30%と60~90%で比較すると、1.8M離れた人への飛沫の到達率は2倍以上の差があるそうです。
以上の理由から、冬の乾燥した季節は、特に室内の加湿を心がけ、湿度60%、最低でも40%以上を目指しましょう。
合わせて、必ず換気も行うこと。
1時間ごとに10分、もしくは30分に5分でも構いません。
窓は2か所以上開け、換気扇を回すなどして空気の流れを作ることを心がけてください。
しばらくは、コロナウイルスを意識した今の生活が続くと思います。
冬場の乾燥対策がコロナ対策となり、健康でいる秘訣になります。
もちろん、手洗い・マスクは必須です。
うがいも乾燥を防ぎますね。
乾燥に気をつけて、コロナに負けず、この冬を乗り越えましょう!
※院内およびスタッフは、感染予防対策をとっています。
ブログ:新型コロナウイルス対策
伊藤 友円
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