スマートエクササイズ117
(腓骨筋腱脱臼)
今回は「腓骨筋腱脱臼」という障害を紹介したいと思います。名前の通り腓骨筋腱が脱臼した状態のことで、外くるぶしの後ろ側に痛みや腫れ、熱感などの炎症反応が現れます。
本来、腓骨筋腱は上腓骨筋支帯というバンドのようなもので固定されています。
しかし、捻挫や強く踏み込んだ時などに上腓骨筋支帯が損傷し、腓骨筋腱が外くるぶしを乗り越えて前方にズレたときに発症します。この時「パチン」という弾発音がすることもあります。受傷直後は内反捻挫と似たような症状のため間違えてしまうこともあります。
そのため捻挫との鑑別をするために足関節を背屈と外反させながら腓骨筋腱を前方に押す検査を行います。この時、腱が脱臼した場合は陽性となります。
少し分かりにくいかもしれませんが、脱臼した時としてない時の腓骨筋腱の写真を載せました。
正常な腓骨筋腱
脱臼した腓骨筋腱
一般的な整形外科での治療はギプスなどで固定する保存療法と損傷した筋支帯を修復する手術療法の2つに分かれます。
先ず保存療法は新鮮例(急性期)の時によく行われますが、固定期間が長く筋力低下や足関節の可動域低下が起こるため、早期のスポーツ復帰には向かないようです。更に長期間しっかり固定しても筋支帯が切れてしまっているため再び脱臼する可能性が高いとも言われています。
次に手術療法は新鮮例であっても出来るだけ早くスポーツ復帰したい方や陳旧例(慢性期)の時に行われ、術後3,4カ月ほどで復帰できることが多いようです。
一方、カイロプラクティックの施術は患部そのものの整復は出来ませんが、怪我や長期に及ぶギブス固定、松葉杖で生活を送ったことで身体のバランスが大きく崩れている可能性が考えられるため、背骨を中心に関節可動域や重心バランスなどを細かくチェックし、主要な箇所に調整を施し、バランスの良い身体を目指します。
腓骨筋腱脱臼に限らず怪我を機に患部以外のところが痛くなる例は沢山あります。殆ど場合患部をかばって生活すことで身体のバランスが崩れ負担がかかったことが原因で起こります。
腓骨筋腱脱臼のように外傷による障害は1日でも早く整形外科などで整復するようにしましょう。時間が経てば症状は落ち着くかもしれませんが、必ず患部に後遺症が残り、そこをかばって違うところにも負担がかかってしまいます。
そして、リハビリを兼ねてカイロプラクティックケアを受けることで怪我をする前の状態に早く戻ることが出来きます。更にそれ以上の身体の状態になることも可能です。
怪我の後に患部以外が痛くなった方や身体のバランスが気になる方はお気軽に豊洲カイロにご相談ください。
古屋 成悟
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