被災地に行ってきました③ | 豊島圭介「とりあえず急いで口で吸え!」

豊島圭介「とりあえず急いで口で吸え!」

映画監督 豊島圭介のブログ

備忘録として行程を書いておきます。

25日(土)早朝6時ころ遠野まごころネットに到着。不眠不休で運転した深津さんをはじめ我々も爆睡。7時にラジオ体操の開始を皮切りに人々が集まり、続いてミーティングが始まりました。ボランティア隊の隊長の挨拶が始まってさっそく衝撃でした。柄本明さんを痩せさせた兵隊やくざとでも言ったらいいような自衛隊機室の壮年男性が体長。生真面目さだけが取り柄のようなふくよかな部下の方を傍らに立たせて「三つの〈あ〉」とか「三つの〈わ〉」とか訓示を垂れてくださいました。

その日我々は陸前高田に派遣されました。すでに瓦礫はかなり整理されてはいました。報道などで聞いていたようなヘドロと魚の臭いはまったくなく、ほとんどすべてが流されて更地のようになった場所で、我々はコンクリと木材が残った建物の基礎の解体をしました。午後になって重機の入れない高台に流された瓦礫や木材、瓦などの撤去に精を出しました。労働時間としては9時から2時半までの四時間半程度。一日の労働量としては少なく感じましたが、これを数週間数カ月と続けることを考えると無理のない労働量なのかなと納得しました。

遠野に帰った我々は、宿泊する体育館で行われた翌日の仕事に関するミーティングに参加した後、近くのスーパー温泉施設の温泉に入り(自衛隊員も大挙してやってきてました。割安になっているようでした)、遠野名物のなにかを食べようと駅周辺国道周辺を車で回りましたが、とくに名物に出会えもせず結局養老の滝で居酒屋メニューをいただきました。体育館で寝袋にくるまって寝たのは消灯時間の22時。僕のいびきがひどくて、周りの人たちにかなりの迷惑をかけたようでした。

睡眠時無呼吸症候群の疑いが強いので、今度病院に行くつもりです。

(つづく)