昨日の日曜日は臨時総会に出席。
合間に学術局長と臨床についてお話ししました。
私からの質問は左下腹部の抵抗はなんだとお考えですか?です。
この左下腹部の抵抗とは澤田流という流派の初期の本(鍼灸真髄)に、『子宮の左屈』というワードでたくさん出てきます。
その後、『灸療雑話』という本には本当に子宮が左に屈曲しているわけではないと否定していますが、中脘と左陽池というツボの組み合わせで抵抗が消失する現象としてはその通りであると書かれています。
さて局長からの答えは私の推測とは違いました。
うーん、そういう人もいるよなあ、確かに。
私は漢方で言うところの瘀血なんだろうなあと思っています。
血海や三陰交でも消失するし、中脘・左陽池でも消失する。
また次の来院時には抵抗は戻っているけれど、これを繰り返すことで少しずつ抵抗が減ってくる。
このことについては本にも書いてあるし、局長との議論の中でも同様の答えでした。
瘀血ではなく便塊のこともあるので、その辺は総合的に判断していくと良いかもしれません。
総会の前にこのような話で盛り上がりました。
本日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
『灸療雑話』という本は著者が師匠である澤田の方法(古典的解釈)を現代医学的に解釈しようと試みている時代の本のように思います。
後の『鍼灸治療基礎学』などはバリバリ現代医学的解釈ですので、その中間に位置する本。
これはこれで結構面白い本です。