昨日は一日この論文を読んでました。
合ってるかどうかわかりませんし、読めるところだけですが・・・。
というのも先日、肩の著明な運動制限と疼痛を持つ患者さんに、棘下筋のみアプローチしたら著明改善した症例を経験したからです。
ググってたら東京医科歯科大学の望月准教授に行きつく。
その先生の論文です。
なにやら理学療法士の世界では有名な論文らしいのですが、鍼灸師的にはあまり知られてません。
さて、この論文では、
棘上筋が大結節に付着するのは従来考えられているより小さく、21パーセントは小結節に付着を持っていた検体もあった。
大結節は実際には棘下筋が多くを占めていた。
この論文の臨床的意義は肩腱板損傷=棘上筋損傷のみではなく、同じように棘下筋も損傷していることが推測されるってこと。かな?
正確に読みたい人は下記の論文を読んでください。
Humeral insertion of the Spuraspinatus and infraspinatus
棘上筋や棘下筋の付着部、走行などの写真がきれいに写っていて、理解しやすいですね。
写真だけでも見ると良いですよ。
本日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
鍼灸師的には、上腕骨付着部の教科書的な圧痛点だけでは罹患筋を特定できないってこと。総合的判断が求められる。
肩関節の疼痛、腱板損傷疑いでは棘下筋も重要であると頭に入れておくことですかね。
棘下筋の走行を意識しながら治療ポイントを探すとより効果的かもしれませんね。
Aは従来の教科書で描かれている付着部。
Bはこの研究で分かった実際の付着部。
今までのイメージとは違いますね。