こんにちは!石川県の妊活鍼灸院、とよしま鍼灸院です。
今日は未だ妊娠に至っていない患者さんに当院がどのような考えで鍼灸治療しているか。
鍼灸の作用機序を中心に書いていきます。
鍼灸治療とは鍼灸刺激で生体になんらかの反応を惹起させようと試みるものです。
その反応の結果、卵子の質の向上、子宮内膜の質・厚さ・収縮をその人にとって適正なものに導くことで妊娠率の向上を目指すものですね。
自律神経からみた鍼灸の特徴は、
交感神経優位の人であれば副交感神経が高まり、自律神経を正常に戻すことが研究で明らかになっています。
副交感神経優位に人であれば交感神経が高まります。
そもそも妊活は強烈なストレス状態とも言えます。
①ストレス→交感神経が優位→血管の収縮→卵巣・子宮血流の低下→卵巣・子宮機能の低下→着床×
卵巣の血管(卵巣動脈)は自律神経に非常に
※ホルモン補充しても血流にのって届きますので、蛇口をひねっても途中のホースがねじれていたら水が流れないとの同じ理屈です。
血液検査でしっかりとホルモン値があっても、卵巣・子宮に届いていないとなんの意味もありませんね。
さてこの状態が継続すると、
②視床下部-下垂体-卵巣系に変調をきたします。
生理周期が乱れたり、無排卵になったりします。ホルモンを補充することで、正常な性周期になったように思いますが、じつはそうではありません。
卵子が実際に排卵されるまでは180日以上必要だからです。また卵巣内の卵子がゴナトロピン依存性の段階になると、ホルモンの作用が次の周期、そのまた次の周期にも排卵されるために育っている卵子にも影響を与える構造になっています。
したがって1周期程度では卵子の質は変化しない仕組みになっています。
180日以前より目覚め、徐々に育つ卵子。
体を本来の状態に戻し、それをキープすることで良好な卵子が排卵(採卵)し始めるということになります。
したがって自律神経を調整することにより体からストレスフリーな状態にし、それをキープすることで良質の卵子・子宮でチャレンジすることにより妊娠率が向上するのです。
それが鍼灸にしかできない作用なのです。
自律神経からみた妊活における鍼灸の作用機序の一つを書きました。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。